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マネー研究所
20代から始めるバラ色老後のデザイン術

転職時、スマートに辞めて新職場に早く慣れるには転職とキャリアを考える(4)

2014/8/26

20代から始めるバラ色老後のデザイン術

今月は転職について考えてきました。転職を検討するにあたっての自己評価シートや、転職活動の基本的な進め方を紹介していますので、未読の方はバックナンバーもご覧ください。また、前回記事の掲載日(2014年8月19日)の日経電子版には「『転職検討』20代男性51%」という記事が掲載され、20代の転職意向の強いことが紹介されています。転職を希望する理由や重視する条件など紹介されていますので、あわせてご覧ください。

最後は、転職が決まった後の注意点、つまり「辞め方」と「新しい職場での働き方」をまとめてみます。

退職届の出し方 スマートな辞め方を目指そう

退職をあなたが希望するとき、会社には基本的に拒否する権利はありません。民法(第627条)に照らせば退職の意思表示をして2週間が経過した場合、雇用関係は終了させることができます。ただし就業規則に退職にあたっての定めがある場合は、社内のルールとして機能していることが多く「1カ月前までの意思表示」などの期間を求められることもあります。

一般的な手順としては上司に口頭で退職の意向を伝え、退職願を出します。退職の時期については業務の引き継ぎや新しい人材の確保にかかる時間なども考慮しながら上司と相談のうえ決めた方が円満に退職できます。とはいえあまり長い時間を取る必要はありませんので、最大でも2カ月くらいとし、最後の半月くらいは有休消化(つまり出社しない)とするといいでしょう。

退職の意思表示をすると、基本的には慰留されます。このとき、慰留をされたことに感動して退職を思いとどまることはオススメしません。今の会社にとどまることで「仕事内容」「人間関係」「報酬」の3要素は好転するのか判断すれば(先々週、転職の自己評価で整理しました)、慰留されても何も変化がないはずです。

日本の場合、退職の意思表示をした後に年収がアップして慰留することはまずありませんので、感情論に引きずられないことが大切です(むしろ、転職先を決めたのに慰留に応じた場合、あなたは今の会社で『いつか辞めるかもしれない人材』と見なされますから、高い人事評価を受けられない可能性が高いと考えるべきです)。

誰でも長年働いてきた会社には愛着があるものです。だからこそ、転職先が決まってから退職意思表示をすれば、そうした感情論に縛られずにすむはずです。

もし、転職していった同僚がいれば、辞め方の手順についてアドバイスを求めてもいいでしょう。すでに外にいる人ですから気兼ねなく相談に乗ってくれるはずです。

なお、どうしても辞めさせてくれない会社の場合は、退職届を郵送し出社拒否して2週間を待つ方法もあります。この2週間分については有給があれば有給を取得したことにすればよいのです。ただし業務の引き継ぎの問題もありますので、できるだけ円満な退職を目指してください。

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退職金はできるだけ残し、有給はできるだけ使う
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