求められる「巻き込み力」「発信力」

――「SDGs担当」は、どのような仕事をするのでしょうか。

「SDGs推進についてKPI(数値目標)を立てるなど目標を設定し、それを推進していく施策を企画から立案して進めます。実行するための体制づくりも含めて、一通りの流れを整えることが業務の内容です。単に社内で取り組みを進めるだけではなく、その取り組みを正確な情報として社外に伝えるところまでが求められます」

パソナの岩下純子常務執行役員

「SDGsの目標のうち環境への配慮を例に挙げると、まず海洋プラスチックや脱炭素に配慮する社内の体制や仕組みを整えます。さらに、投資家向け広報(IR)や経営企画の担当者とも協力し、工夫して発信を進めていきます。環境以外の目標、例えば『ジェンダー平等』や『働きがいも経済成長も』であっても同様です」

――どのようなスキルや経験が必要でしょうか。

「企画力、実行力、発信力が重要です。KPIを設定し、PDCA(計画・実行・評価・改善)を回して社内全体を巻き込む力が求められます。企画力といっても、SDGsを推進するために商品をつくって世の中にアピールをするわけではありません。モノを生み出すのではなく、自社の取り組みや姿勢といった無形のものを価値としてどのように企画し、伝えていくか。この点に注力していくことになります」

「SDGsに関して、知識面についてはある程度の専門性が求められますが、その活動を推進するにあたってはそれほど特殊な能力が必要なわけではありません。企画をしてKPIを管理し、社内のステークホルダー(利害関係者)と連携して実行していくことは、企画系の部署であれば一般的に要求される力といえます。さらにマネジメント力やプレゼンのスキルが加わると一層、周囲を巻き込むことにつながるでしょう」

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