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お金の情報、ネットをうのみにしてはダメ 誰がを確認

これであなたもマネー上手

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NIKKEI STYLE

世の中のあらゆる情報がインターネットで収集できる時代になりました。お金に関する情報もネット上にあふれていて、参考にしている人も多いでしょう。でも、中には間違った情報もあります。それをうっかり信じて誤った判断をしてしまい、大切なお金を失う、ということもないとはいえません。連載の最後になる今回は、お金に関する情報とのつき合い方を考えます。

ネット情報は正誤の見極めが大切

国内で営業している生命保険会社が加盟している生命保険協会という団体が先日、Twitterに次のような投稿をしました。

「ワクチンを接種すると保険金が支払われないとの情報がありますが、各生命保険会社では接種有無に関わらず死亡保険金や入院給付金(自宅等療養含む)をお支払いしています」

「新型コロナウイルスのワクチンを接種した人が死亡した場合には死亡保険金が支払われない」などという誤った情報がネットで広まったことに対して、協会が注意を促したのです。どこからこんな誤情報が出てきたのかわかりませんが、このようなネガティブな情報ほど広く拡散されるようです。

私はファイナンシャルプランナーの仕事を始めてから今年で21年目になります。その間に、お金に関する制度は大きく変わり、新しい金融商品も次々に登場して、昔の知識はすっかり役に立たなくなっています。そうした変化の激しい時代にお金に関する情報を集めるには、データの更新頻度が高いネットが適しているといえます。

ただし、ネットの情報は玉石混交。誤ったものもあれば、古いままのものもあり、何が正しくて何が最新なのかを見極めることがとても大事になります。

生活者にとってもネットは有力な情報源です。特に、公的な給付金などは自分で請求する必要があり、知識がないと受け取れるはずのものも受け取れません。何か困ったことが起こったとき、相談したり助けてもらえたりする仕組みがあるかどうか、まずネットで検索して調べるのが賢い生活者といえるでしょう。

でも、ただ単に検索するだけではダメ。検索で上がってきた情報が正しいかどうかを見分けなければなりません。そうでないと、「ワクチン接種した人は死亡しても保険金が支払われない」などという誤った情報を信じてしまい、本来なら受け取れるはずの保険金・給付金が受け取れない、といったことも起こりえます。

誰がどんな目的で情報を提供しているか

ネットは誰でも簡単に情報が流せるだけに、正しいかどうかを見極めるには「誰が」発信しているかが重要です。少なくとも、TwitterやFacebook、YouTube、ブログなどで発信しているものは、それをうのみにせず、情報源をチェックすべきです。

基本的に、各省庁や地方自治体、公的な機関などが発信しているものなら、信頼に足るといえるでしょう。ただし、自治体などのサイトの中には情報の更新が遅くて古い情報が載っていることがあるので、更新された日付のチェックは欠かせません。

マネーに特化したサイトもとてもたくさんありますが、中には誤った情報が載っているものもあります。マネー関連サイトは、「どこが」運営しているかがポイントです。

新聞社や出版社などもともと紙の媒体を発行しているところは、原稿の内容に誤りがないかどうかをチェックする部署や担当者が置かれていて、書かれたものに対して複数の人の眼が入ることによって情報の正確さが保たれています。

この連載でも、私が書いたものに編集者から「〇〇は××ではないでしょうか?」とか「△△は◇◇に修正しました」などと連絡が来ることがあり、誤りを正してもらっています。

一方、ネットのみで情報発信をしている事業者には、こうした編集機能がないところも多く、書かれた原稿がノーチェックで掲載されるケースも珍しくありません。そうすると、誤りがあっても修正されず、そのままネットで流れてしまうことになります。

ですから、マネー関連のサイトなどは、「どこが」運営しているかを確認したうえで利用してください。

金融商品を販売している会社などがマネー情報を発信したりマネーサイトを運営したりしているケースもありますね。しっかりしたチェック機能があり正しい情報をわかりやすく掲載しているサイトもあるとはいえ、サイトや情報提供の目的は、その会社が販売する商品やサービスの購入に結びつけることである点は、頭に入れておく必要があるでしょう。

紙の媒体や電話での確認も大切

資産運用に関する情報もネットにあふれていますね。人気を集めているYouTuberもいるようです。

ネットで収入を得ている場合、閲覧数が多いほど収入が高くなるので、とにかく見てもらうことが重要になります。とっぴなこと、人とは違うこと、目立つこと、ネガティブなことなどが注目を集めやすく、そうした内容のものが発信されがち。でも、それが正しいとは限りません。

また、ネットの情報は断片的で体系化されていないことがあり、物事を順序だてて理解するには不向きという面もあります。

資産運用に関しては新しい情報も必要ですが、基本的な考え方を学ぶには、書籍のほうがよいように思います。資産運用について知りたいと思ったら、「資産運用入門」のような本を1冊読むほうが、ネットであれこれ情報を収集するよりも効率的に、体系的に学ぶことができるでしょう。書籍であれば出版社が内容をチェックしているので、誤った情報に接する可能性も少ないといえます。

冒頭に挙げた、ワクチン接種と保険金・給付金のケースのような場合、もしそれが自分に該当するのであれば、ネットの情報をそのまま信じてあきらめるのではなく、加入している保険会社に問い合わせて確認しましょう。公的な給付金などについても、自分や家族に関係することならば、役所の窓口へ行ったり電話をしたりして、問い合わせや確認を直接することが大切です。

ネットにはなんでも載っていますが、重要なことは自分の目で直接チェックする――それが情報との賢いつき合い方といえます。

(おわり)

馬養 雅子(まがい・まさこ)
オフィス・カノン代表。ファイナンシャルプランナー(CFP)、1級ファイナンシャル・プランニング技能士。千葉大卒。法律雑誌編集部勤務、フリー編集者を経て、ファイナンシャルプランナーとして記事執筆、講演などを手掛けてきた。著書に「だれでもカンタンにできる資産運用のはじめ方」(ナツメ社)など。http://www.m-magai.net

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