アコギ系のヒットが続出
6位には、瑛人がランクイン。昨年はメジャーデビューも果たし、ブレイクの年に。『香水』はストリーミングの累計数が2億回を突破し、「ストリーミングランキング」で2位に入る。瑛人や優里のように、アコースティックのサウンドを得意とし、TikTokにカバー動画が多数上がったことがヒットのきっかけとなったアーティストは、11位以下にも複数いる。

13位のもさを。は、女性目線のラブソング『ぎゅっと。』で注目を集める非顔出し系のシンガー。14位の川崎鷹也は、ディズニーの『アラジン』がモチーフの純愛ラブソング『魔法の絨毯』(18年)がロングセラーとなった。サビで「♪愛しているMyra~」と歌う失恋ソング『Myra』で注目のTani Yuukiも16位に。
また近年、若者たちの間で盛り上がりを見せるジャンルのヒップホップ系も3組が入った。11位のラッパーRin音は、『snow jam』が「ストリーミングランキング」で7位に入るほどのヒットとなり、昨年末には日本レコード大賞新人賞を獲得。17位のラッパーの空音は、『Hug feat. kojikoji』が「ストリーミングランキング」で14位に。21位の¥ellow Bucksは、ラッパーオーディション番組で優勝した、名古屋を拠点に活躍するラッパーだ。
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後編「男性ソロのストリーミング トップ30に4曲入った2人は」ではストリーミングの再生回数、CDシングルとCDアルバムのセールスから男性シンガーの人気を分析する。
(ライター 臼井孝)
[日経エンタテインメント! 2021年9月号の記事を再構成]