Men's Fashion

スーツに新しい風 軽量「アンコン」としなやかデニム

トレンド

コレは使える!秋の服(2)

2021.9.27

MEN'S EX

ビジネススタイルのカジュアル化が進み、オンとオフの境目も流動的になるなかで迎える季節の変わり目。これから、どんな服を買うか迷っている人も多いのでは? そんなあなたのために、さまざまなブランドやセレクトショップに並ぶ秋の服や小物のなかから、持っておくと必ず活躍する「使える」アイテムを厳選した。シリーズ2回目の今回は、芯地や肩パッドなどを省いて軽量に仕立てたアンコン(アンコンストラクテッド=非構築的)スーツとデニムスーツを紹介する。




一枚仕立てなのに、軽やかに貫禄がまとえる

究極のアンコンスーツ

背抜きの一枚仕立てで、素材もストレッチ混。それでいて美しく風格ある姿が築けるダブルスーツ。これぞ今を生きる男の“勝負”服である。

LARDINI ラルディーニのアンコンスーツ

ライニングや芯地を割愛して軽さを追求しつつ、ラルディーニならではの高度な縫製とさえたパターンで美しく構築的なシルエットが築ける「Easy」モデルのダブル。表面に菱形模様を浮き立たせたシックな生地は、ウールにポリエステルとポリウレタンを混紡しており、伸縮性も満点だ。16万3900円(トヨダトレーディング プレスルーム)

使えるポイント!

超軽量芯地と巧みなパターンで美シルエットを構築

シャツ2万5300円/エリコ フォルミコラ(ユナイテッドアローズ 六本木ヒルズ店) タイ3万7400円/アット ヴァンヌッチ(レガーレ) チーフ〈スタイリスト私物〉

ライニングも見返りも大胆に簡略化

究極の軽さを目指し、背裏を排しただけでなく、見返り部分の構造も簡略化。結果、ふわりと身体にまとい付く一着に。

表情豊かな生地感が今のビジカジにちょうどいい

スーツをデニムストレッチにしてみよう

堅苦しくならずにドレスマインドを表現したいのなら、ルビナッチのデニム生地スーツはいかがだろう。この程よい遊びが今のビジカジには大切なのだ。

RUBINACCI ルビナッチのデニムストレッチスーツ

大きくカーブした3パッチポケットやダブルステッチなど、ルビナッチならではのディテールを盛り込んだハウスモデルがベース。生地にコットンで有名な伊・ラルスミアーニのストレッチデニムを採用し、ドレスとカジュアルが近接する今にふさわしい見栄えを獲得している。23万1000円~〈オーダー価格・納期5週間~〉(伊勢丹新宿店)

使えるポイント!

極上の仕立て×デニムの味でON-OFF横断

シャツ2万5300円/ギ ローバー(バインド ピーアール) タイ2万4200円/アット ヴァンヌッチ(レガーレ) 靴10万7800円/フラテッリ ジャコメッティ(ウィリー) メガネ3万4100円/モスコット(モスコット トウキョウ)

伊の名門が手がける高級デニムを使用

上質なコットンとストレッチ素材を混紡したデニム生地は、着心地も実に快適。デニム特有のゴワつきも少ない。

※表示価格は税込みです。

撮影=若林武志 西山 航〈本誌〉 スタイリング=武内雅英(CODE) ヘアメイク=古川 純 文=吉田 巌(十万馬力)、小曽根広光 撮影協力=THE GATE HOTEL 両国 by HULIC

MEN'S EX

[MEN'S EX 2021年 10月号DIGITAL Editionの記事を再構成]

「トレンド」記事一覧