ロジカルにひらめきを生み出す

この思考法は8つのステップで構成され、本の構成もステップに対応した8章仕立てになっている。(1)お題→(2)抽出→(3)連想→(4)選別→(5)組み合わせ→(6)表現→(7)テスト→(8)評価というのが8つのステップで、結構ロジカルに段階を踏む方法論だ。これを前から順番に読み、実践していくことでワクワクするアイデアを生み出せるという。

ツールとなるのはマインドマップだ。中央に書かれた「お題」から放射状に言葉や画像を広げ、線でつなげていく。例えば、お題が「しそ」なら中央に「しそ」と書く。ここから、お題にまつわる記憶を6つの質問で抽出していく。外観、動作、状況、状態変化、文化、機能の6つで、しその外観なら縁がギザギザ、緑、薄いといった一般的なものを思い浮かべ、書いていく。そこから連想で思いつくものを広げていくと、しそと何を組み合わせるとワクワク感が高まるか、その相方候補が出てくる。この後はアイデアを絞り込んでいくプロセスで、最終的にビジュアルをつくり、テストし、評価する。ダメだった場合はダメな理由に基づいて途中のステップに戻ってやり直す。

「それほど目立つ場所に置いたわけではないのに、並べたらポツポツと売れていった」と店舗リーダーの河又美予さんはいう。企画の本がよく売れる汐留らしい売れ方だ。「無駄づくり」というコンテンツ制作を続けている発明家による『考える術――人と違うことが次々ひらめくすごい思考ワザ71』(藤原麻里菜著、ダイヤモンド社)という本が出るなど、今年は当たり前の発想から少し外れた方法でビジネス思考をリフレッシュする本が狙い目になっているようだ。

『ビジョナリー・カンパニーZERO』『ソニー再生』が上位に

それでは先週のランキングを見ていこう。

(1)サステイナブル・ライフ大山知春著(クロスメディア・パブリッシング)
(2)「会社四季報」業界地図 2022年版東洋経済新報社編(東洋経済新報社)
(3)日経業界地図 2022年版日本経済新聞社編(日本経済新聞出版)
(3)ビジョナリー・カンパニーZEROジム・コリンズ、ビル・ラジアー著(日経BP)
(3)ソニー再生平井一夫著(日本経済新聞出版)

(リブロ汐留シオサイト店、2021年8月30日~9月5日)

1位はガーナで起業した日本人の女性起業家による生き方本。最新版が出たばかりの定番の業界研究ムックが2位と3位に顔を出している。前々回の本欄の記事「NETFLIXも熟読 『ビジョナリー・カンパニー』の原点」で紹介した経営書とソニー前社長平井氏の本が同数の3位に並んだ。同数の6位が5冊あり、今回紹介した思考術の本はそのうちの1冊だった。

(水柿武志)

ワクワクのつくりかた 一瞬で「欲しい!」と思わせるアイデア思考術

著者 : カカムマサナリ
出版 : KADOKAWA
価格 : 1,650 円(税込み)