2021/9/20
上段の「ヴェリーヌ」「あふれるバターサンド」「カシスムース」「フランボワーズのギモーヴ」「マンディアン」「抹茶のフィナンシェ」

上段は「ヴェリーヌ」「あふれるバターサンド」「カシスムース」「フランボワーズのギモーヴ」「マンディアン」「抹茶のフィナンシェ」がラインアップ。

立派なグラスに盛られたヴェリーヌ(グラスデザート)は、下からイチゴのソース、チョコレートムース、抹茶のムースを重ね、スポンジのジェノワーズ(ジェノバ風スポンジケーキ)を入れている。器の側面には美しくスライスしたイチゴを並べ、その中にバラの香りのジュレを入れ、最後に生のイチゴを丸ごととあめ細工をトッピングしている。食べ飽きないように上の方はさっぱりと、下の方はしっかりとした味わいになるよう味のグラデーションを意識している。

ヴェリーヌ同様、冷たいうちに食べてほしいというのが、あふれるバターサンド。バタークリームとクッキーの一体感を意識しており、クッキー生地に卵黄を多めに入れ、風味よくしっとりとした食感になるよう仕上げている。また重たいイメージのあるバターサンドには、村全体でユズ作りをしているという日出づる里(山梨県南巨摩郡)のユズをジャムにして混ぜ込み、軽さを表現。ユズの風味や酸味をしっかりと感じられるようなバターサンドになっている。

カシスムースは、はっきりとした味わいのカシスを生クリームのなめらかさと酸味のきいたヨーグルトで食べやすい味わいに仕上げ、飾りとしてブルーベリーをトッピング。

ギモーヴ(フランス発祥の砂糖菓子)も、桜など春の淡いピンクをイメージしフランボワーズ味に仕立てている。

フィナンシェはジュワッとした口当たりを楽しめるよう、たっぷりの焦がしバターと、抹茶、ホワイトチョコレートを使って焼き上げて、ナッツをトッピング。

ひと口サイズのマンディアン(チョコレートの上にナッツなどをのせた洋菓子)は、コーヒーや赤ワインに合うようドライフルーツとチョコレートを取り入れている。

中段の「オペラ」「シュー・ア・ラ・クレーム」「ビテール」「スフレチーズケーキ」「パート・ド・フリュイ」

中段の「オペラ(フランス発祥のケーキ)」もバタークリームが大好きだという田村さんの一押し。コーヒーとチョコレートという2つのガナッシュをサンドしたオペラは、小さくても満足感を得られるよう濃厚な味わいに。全体としてのバランスを意識し、生地の焼き加減やバタークリームの立て方など、作る際のタイミングも細かく配慮したという。

イチゴと生クリームの帽子をかぶっているかわいらしい「シュー・ア・ラ・クレーム」は、中にカスタードクリームを入れている。紫色のメレンゲでチョコレートのカスタードクリームをサンドし、イチゴをトッピングしている「ビテール(チョコレートとメレンゲ生地のフランス菓子)」。シャンティークリームがトッピングされた「スフレチーズケーキ」には、出身地・長野県産のレモン汁とレモンの皮を入れてさわやかな味わいに。

砂糖がまぶされて甘そうなイメージの「パート・ド・フリュイ(フルーツゼリー)」にも、たっぷりのレモンを入れており、酸味がきいた口直しにもぴったりなひと品になっている。