2021/9/13

用語の名称より意味を知ろう

よく分からない金融用語も子どもや年下の後輩に聞かれると「知らない」と言い出しにくい。調査で失敗談を聞くと、「FXを『ファクスね』と言ってしまった」(50代女性)、「iDeCoを『アイデコ』と読み、笑われた」(50代女性)など言い間違いから「マクロ経済スライドは年金がどんどん増える制度と思い込んでいた」(50代男性)といった誤解まで、様々なものが聞かれた。

マネーフォワードの瀧氏は「『知らない』と言えることも知性と考えて」と提案する。次々と新しい言葉も生まれる金融分野で、すべてを完璧に理解するのは難しいが「知ったかぶり」の知識を、子どもなどに伝えるリスクは大きい。知らないことを認め納得いくまで調べる姿勢が必要だ。

また「用語をいくつ知っているかよりも、その言葉を知ることにどんな意味があるかを考える方が大切だ」(瀧氏)。FXや暗号資産を切り口に「投資と投機の違い」を自分なりに考えたり、家族信託などを調べるうえで、親子でお金について話し合う習慣を意識したりすれば金融教育だけでなく、社会学習の効果も生まれるはずだという。

■ランキングの見方 数字はNIKKEIプラス1倶楽部会員1067人中で金融用語の意味に対して「曖昧」と答えた人の数。用語の解説はマネーフォワードの瀧俊雄執行役員CoPA・Fintech研究所長の協力を受けて作成。イラストは取材を基にしたイメージ。グラフィックスは鎌田多恵子。

■調査の方法 瀧俊雄氏の協力を受け、日本経済新聞に複数回登場しており、子どもたちも含めて幅広い年代が意味合いを理解しておきたい金融用語を24個選別。NIKKEIプラス1倶楽部会員を対象に8月中旬、「わかる」「曖昧」「わからない」の3つから選択してもらう調査を実施。20代から90代まで1067人から回答を得た。

(堀大介)

[NIKKEIプラス1 2021年9月11日付]


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