Men's Fashion

大人のカーゴパンツ 武骨と洗練のバランスが絶妙

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2021.9.24

全国のアパレルショップの情報を集めたウェブメディア「FACY MEN(フェイシーメン)」。提供元のファッション系ベンチャー、スタイラー(東京・渋谷)が、月間100万人を超える利用者の閲覧情報を分析、次のトレンドを読み解く。




FACY MENのメディア内では、「ボトムス」に関する記事がよく読まれていた。今回は秋冬の定番ともいえるボトムス、カーゴパンツを取り上げる。

ミリタリーウエアでよく見られるカーゴパンツ。武骨な雰囲気を演出できる半面、その印象はかなりカジュアル寄りだ。大人が取り入れるには、デザインやシルエットに注意する必要がありそうだ。今回はFACYに登録する各店に、今年の秋冬シーズンにおすすめのカーゴパンツを聞いた。

米軍基準の本格派 コットンの経年変化も魅力

「カーゴパンツはミルスペック(米軍が調達する物資に定められる規格。耐久性など高水準の機能を求められる)を満たしたものが多いのが魅力です。その質実剛健さにひかれて、僕自身も15本以上持っています」

そう語るのは「HUNKY DORY(ハンキードリー)大阪店」(大阪市西区)の塚本康博氏。紹介してくれたのは、同店で最も人気があるというPROPPER(プロッパー)の一本だ。

1967年に米国で生まれたミリタリーウエア専業ブランドの一本。両脇のカーゴポケットや膝部分の当て布など、カーゴパンツらしいディテールが目を引く。裾部分はドローコードで調節可能。靴を履いた際も邪魔になりにくい。PROPPER / BDU TROUSER 9680円

「実際に米軍への納入実績があるブランドです。現代のカーゴパンツは速乾性を高めるためにポリエステル素材を混紡することが多いのですが、こちらは昔ながらのコットン100パーセント。自然に色落ちしていくので、着用と洗濯を繰り返すごとに経年変化も楽しめます」

コットン100%のリップストップ生地を使用。格子状に繊維を編み込んでいるため、破れやほつれにも強い

黒やオリーブ、ネイビー、サンドベージュなど、カラー展開も豊富だ。その中でもおすすめの色はあるのだろうか。

黒のセーターとニューバランスのスニーカーを合わせた様子。「やぼったい印象にならないよう、くるぶし丈に裾上げするのもおすすめです」と塚本氏

「カーゴパンツを初めて買うなら、定番のオリーブですね。コーディネートの足元はニューバランスのスニーカーでカジュアルにまとめつつ、トップスに黒のセーターを合わせて全体を引き締める、というのはどうでしょう」