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FXやビットコインが資産づくりに向かない理由

これであなたもマネー上手

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資産づくりの王道は投資信託の積み立てですが、金融商品はほかにもいろいろあります。その中に資産づくりに使えるものはないのでしょうか。今回はFX(外国為替証拠金取引)と暗号資産(仮想通貨)について見てみましょう。

FXはハイリスク・ハイリターン

以前、ある若い人が「資産運用を始めました!」というので、「それはいいことですね」と答えたのですが、聞いてみると始めたのはFXだったので残念に思ったのでした。結論からいうと、FXは資産づくりには向いていません。なぜでしょうか。

FXというのは、「日本円を売って米ドルを買う」というように、2つの通貨を交換する取引です。例えば、1ドル=100円のときに10万円で米ドルを買うとすると、1000ドル分買えます。それを1ドル=102円のときに売って円にすると、10万2000円となって、差額の2000円を利益として得ることができます。これだと、外貨預金とほぼ同じですね。

FXが外貨預金と大きく違うのは、FX取引会社に手持ちのお金を証拠金として差し入れることによって何倍もの取引ができること。この倍率を「レバレッジ」といい、最大25倍までの取引が可能です。

例えば、手持ちのお金10万円を証拠金とし、1ドル=100円のときにレバレッジ10倍で米ドルを買うとすると、10万円×10倍=100万円=1万ドルを買うことができます。それを1ドル=102円のときに売ると、102万円となって、2万円の利益が得られます。

つまり、レバレッジが10倍だと得られる利益も10倍になるわけです。それだけ見るとすごくよさそうですよね。でも、為替レートがいつも自分の予想通りに動くとは限りません。

10万円で1ドル=100円のときに買った米ドルを1ドル=98円で売ったら2000円の損失となります。それをレバレッジ10倍にすると損失は2万円。損失も10倍になるのです。レバレッジを高くすればするほど、ハイリスク・ハイリターンになるというわけです。

外貨預金の場合、買ったときより円高になっても為替レートが円安になるまで外貨を持ち続けることができるし、米ドルやユーロなら、外貨のまま引き出して海外旅行などで使うこともできます。

それに対して、FXは多くの場合外貨で引き出すことができません。またFXには為替レートが一定以上大きく変動したとき、損失が拡大するのを防ぐために、保有している通貨が自動的に売却される「ロスカット」という仕組みがあります。買った通貨を保有し続けるつもりでいても、自分の意思とは関係なく売却されてしまうことがあるということです。為替レートが一時的に大きく動くことは珍しくなく、ロスカットになると長く持ち続けることができないのです。

株は、それを発行した会社が破綻したら価値がゼロになる可能性があるのに対し、FXは通貨への投資なので、ゼロになることはほぼないといえます。ただし、株の価格には上限がないので、長期で保有して値上がりを待つことができます。一方、為替レートは一定の範囲内で上下し、1つの通貨の価値が他の通貨に対して上がり続けるということはありません。FXで利益を上げるには為替の変動をこまめにとらえて短期的な売買を繰り返さなければならないのです。

投資信託の積み立てのように、手間をかけずに長期間積み立て投資をすることができないので、FXは資産づくりには適していないといえます。

ビットコインに将来性はあるかもしれないが…

「ビットコイン」という言葉を見聞きしたことはあるはず。ビットコインが大きく値上がりして、多額の利益を得た人が「億り人」などと呼ばれたこともあり、気になっている人もいるかもしれません。ビットコインとはいったい何なのでしょうか。

今、暗号資産というものがいくつも登場していて、その中でもっとも多く取引されているのがビットコインです。円や米ドルなど実物のある通貨に対して、暗号資産はブロックチェーンという新しい技術を使ったネットワークでやりとりされるもので、海外への送金などが手数料なしに瞬時にできるのがメリット。将来的には個人間の送金や日常の買い物などにも使えるようになり、海外へ行ったとき円を現地の通貨に両替する必要もなくなるなど、今後の発展が期待されています。

円や米ドルなどの通貨は、国や中央銀行が発行してその価値を保証しているので、安心して使うことができます。一方、ビットコインをはじめとする暗号資産には発行者がおらず、ブロックチェーンによって偽造や改ざんができないようにしていますが、価値の保証はありません。株と比較しても、株価にはそれを発行した会社の業績や将来性が反映されているのに対し、暗号資産にはそうした裏付けがありません。

そのため、暗号資産の価格は取引している人達の思惑だけで変動します。その幅は非常に大きくて、例えば、ビットコインの場合、およそ半年間で価格が5倍になり、その3カ月後には40%値下がりするといった具合。暗号資産は現状では、法定通貨との交換レートの大きさで利ザヤを稼ぐ短期売買に使われていることがほとんどです。

暗号資産の交換業者から資産が不正に引き出されるといった事件が起こるなど、取引の安全性も十分とはいえず、投資家保護の仕組みも整っていません。

ですから、暗号資産では安定した資産づくりはできないといえます。

資産運用は税制優遇を生かした投資信託の積み立てで

FXや暗号資産で一気にお金を増やそうとするのは「投機(ギャンブル)」です。資産づくりに必要なのは投機ではなく「投資」。税制優遇のある「iDeCo(個人型確定拠出年金)」や「つみたてNISA(少額投資非課税制度)」を使って投資信託を積み立て購入していく、という方法が最適です。

馬養 雅子(まがい・まさこ)
オフィス・カノン代表。ファイナンシャルプランナー(CFP)、1級ファイナンシャル・プランニング技能士。千葉大卒。法律雑誌編集部勤務、フリー編集者を経て、ファイナンシャルプランナーとして記事執筆、講演などを手掛けてきた。著書に「だれでもカンタンにできる資産運用のはじめ方」(ナツメ社)など。http://www.m-magai.net

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