注文用タブレットの画面。人気ランキングが提示されると、一層迷ってしまう

1番人気の「さば文化干し」に舌鼓

筆者はこれまでに何度か「しんぱち食堂」を利用しているが、新宿店は初めてだ。新宿西口、ヨドバシカメラなどがある繁華街の一角。周囲はオフィスや学校もあり、客が集まりそうな立地だ。

訪れたのは平日の午後2時ごろ。店内に入ると、細長い店はコの字形のカウンターがあり、奥にも小さなカウンターがあった。客の入りは7割くらい。多くはビジネマンだが、女性客もチラホラ見かける。男女を問わず、魚を無性に食べたくなることはあるだろう。

注文は、テーブルに置いてあるタブレットから。ほかの店は券売機が多かったと記憶しているのだが、注文のしやすさを考慮して、変更したのだろう。券売機は、パネルを見ながらメニュー選びをするため、ランチ時とかピークタイムには、どうしても行列ができる。その点、後ろの客からプレッシャーを受けないタブレットはありがたい。

ところが実際にタブレットを開くと、戸惑ってしまった。最も目につく、左上に来ているのはイワシの2品。「3羽いわし定食」(627円)と「殿様いわし定食」(704円)だ。「これはコスパが良い」と思わずうなる。イワシは好物だ。ただ店頭でアピールしていた「サーモンハラス干し定食」(924円)も捨て難い。酒場でもよく注文するのだが、サーモンハラスのジワっとした脂身はクセになる。

人気ランキングで気になった「さば文化干し」を単品で注文。サーブされたのは皮が表だったが、裏返すとおいしそうな焼き色が表れた

「あかうお粕漬け定食」(1012円)も普段なかなか食べられない。ちょっと高いが、スーパーで買うと300円以上は確実にする。5分ほど迷った揚げ句に決めたのは「殿様いわし定食」。「3羽いわし定食」も良いが、「殿様」の一言に誘われてしまった。で、ついでにタブレットで一番人気だった「さば文化干し」(682円)を単品で注文する。サバも好きだ。

ついでにサイドメニューも注文する。本当はビールにしたいのだが、緊急事態宣言中で酒類提供なし。ノンアルコールビールもラインアップにない。ちょっとがっかり。だが、総菜メニューが充実しているのに気がついた。「納豆」「生玉子」「冷奴」「大根キンピラ」「インゲン胡麻和え」とラインアップされていて、どれも55円。これはよい。「インゲン胡麻和え」を追加する。ちなみに、ご飯半分は55円引き。さほど、量を食べられなくなった身にこうしたサービスはうれしい。

「殿様いわし定食」のイワシ。内臓部分が焼き落ちているのはご愛嬌だ

待つこと5分。「殿様いわし定食」が先着する。いわゆる丸干しの大きめなタイプだ。焼いているうちに内臓部分が落ちているのはご愛嬌(あいきょう)だろう。

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小骨までそっくり食べ尽くす絶品イワシ
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