ナショジオが選んだ、忘れられない「渓谷」の風景極上の世界旅行

ナショナルジオグラフィック日本版

生涯忘れられない、一生に一度だけの旅がしたい――ナショナル ジオグラフィックが誇る旅の達人と写真家が、そんな夢を実現できる旅先を厳選しました。さて、そろそろ秋が迫ってきました。秋と言えば、紅葉狩りに出かけたくなる季節。これから山はきれいに色づいていくことでしょう。美しい山や岩壁は見たいけれど、山登りやロッククライミングはちょっと……という方は、ふもとにある渓谷を訪ねるのがお薦め。そこで今回は、世界有数の渓谷から眺める、大迫力の風景5カ所を紹介します。

1:グランドキャニオン(米国アリゾナ州)

世界に名高い大渓谷といえば、何と言っても米国アリゾナ州にあるグランドキャニオン。600万年の時をかけてコロラド川がつくり上げた大渓谷で、毎年500万人が訪れます。観光客の大半が向かうのはサウス・リム(南壁)ですが、お薦めは険しくそびえ立つノース・リム(北壁)。丸太と石灰石で造られた由緒あるグランドキャニオン・ロッジを拠点に、景色のいい短いハイキングコースをぜひ歩いてみましょう。

もう一つのお薦めは、西にあるトロウィープ展望台。高さ762メートル地点から、ほぼ垂直な岩壁がコロラド川に向かって落ちています。岩壁の縁に腰かけて、はるか下方にある渓谷最大のラバ滝を見下ろし、カヌーやカヤックで急流に立ち向かう人々を眺めるのは、忘れられない思い出になるはずです。

米国アリゾナ州にあるグランドキャニオン。西部のハバスパイ族居留地にあるハバス滝は水温が平均20度ほどで、広い滝つぼで泳ぐことができる(写真:Thomas Ferrell/National Geographic My Shot)

2:アルプス山脈(ヨーロッパ)

ヨーロッパ中央部7カ国にまたがるアルプス山脈は、鉄道やケーブルカーを使って、標高のかなり高い所まで気軽に訪ねられます。お薦めの町は、スイスのツェルマット。標高1600メートルほどの渓谷にあり、標高4478メートルのマッターホルンなど数々の高峰を眺められます。アルプス山脈最高峰のモンブランの勇姿を見るなら、やはりふもとにある渓谷の町、フランスのシャモニーがお薦めです。

アルプス山脈の高峰の一つ、マッターホルン。標高1600メートルほどにあるスイスの町ツェルマットから、力強くそびえ立つ雄姿を眺めよう(写真:funkyfood London - Paul Williams/Alamy)

3:サガルマータ国立公園(ネパール/チベット)

世界最高峰のエベレストは、誰もが一度は行ってみたい場所の一つ。登頂するのは至難の業ですが、ふもとにあるサガルマータ国立公園に行けば、エベレストを体感することができます。地元のシェルパ族のガイドと一緒に、ドゥード・コシ渓谷を通って公園に入るコースに挑戦してみましょう。市場町のナムチェバザールから短いハイキングに出かければ、エベレストの様々な姿を眺められます。

エベレストのふもとにあるサガルマータ国立公園を行けば、「世界の頂上」エベレストを体感できる(写真:Gordon Wiltsie/National Geographic Creative)
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