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ヒット総研の視点

リメーク、リブート…映画界にあふれる3つのR 日経BPヒット総研 品田英雄

2014/8/21

エンタテインメント、トレンド、健康・美容、消費、女性と働き方をテーマに、ヒット案内人が世相を切るコラム「ヒットのひみつ」。今を象徴するキーワードから、話題の理由、面白いワケなど、「ひみつ」を明らかにします。今回のヒットワードは「映画界にあふれる3つのR」。「リメーク」「リブート」「リ・イマジネーション」を軸に注目作品が相次いで登場しています。

アンデルセンの『雪の女王』を下敷きにした『アナと雪の女王』の歴史的大ヒット、日本が生んだ世界的スターを題材にした『ゴジラ』、これまでに何度も映画化されている『猿の惑星』……。世界の映画興行収入の7割を生み出す米国映画業界は、今、“再登板”ものであふれている。

リメーク、リブート、リ・イマジネーションと呼ばれる製作手法だ。どれも過去の作品を現代的にアレンジしたもので、素人目には同じように見えるが、詳しく中身を見ると考え方も作り方も異なっているのがわかる。

【第1のR】 リメーク(remake)

リメークは、もう一度作るという意味で、モノクロ・サイレントであった作品をカラー・トーキーで撮影するといった、技術の進歩に合わせて再映画化する伝統的な手法だ。

最近の話題作でいうと『華麗なるギャツビー』。原作はF・スコット・フィッツジェラルドによる米国文学の名作で、ロバート・レッドフォード主演で1974年に映画化されたものが有名だ。

それをレオナルド・ディカプリオ主演によって2013年にリメークした。ネット上では、レッドフォードとディカプリオのどちらの演技が魅力的かの意見も戦わされた。ほかにも、日本映画『Shall We Dance?』や、スウェーデン映画『ドラゴンタトゥーの女』のように、米国外でヒットした作品をハリウッドが作り直す場合もある。

だが、最近は単純なリメークではなく、オリジナルの設定を活かしながら、新しい物語にする作品が増えている。

現在公開中の『マレフィセント』。ディズニーの名作アニメ『眠れる森の美女』を、美女に呪いをかけた魔女マレフィセントの視点から描いている。マレフィセントは魔女ではなく妖精であり、彼女が永遠の眠りの呪いをかけようと思い至った背景には、人間側のひどい仕打ちがあったから、という発想だ。

主演はアンジェリーナ・ジョリー。世界での興行収入は6億ドルを突破して、彼女の主演作でも最大のヒットとなっている。

マレフィセント (公開中) (c)2014 Disney Enterprises, Inc.

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