【第3のR】 リ・イマジネーション(reimagination)

さらに、基本設定だけを残し、新たな作品になったものをリ・イマジネーション――「再創造」と呼ぶケースも増えている。

代表作が『バットマン』や『チャーリーとチョコレート工場』などを監督したティム・バートンが、2001年に手がけた『PLANET OF THE APES/猿の惑星』だ。

何度も映画化されている『猿の惑星』をティム・バートン監督は、猿が人間を支配しているという設定以外はオリジナルという新しいストーリーの映画にした。リブートとの境目が明確でないとの声もあるが、それ以来、オリジナルから離れた作品にはリ・イマジネーションという言葉が使われつつある。

こうした再登板ブームをハリウッドのアイデア不足と指摘する向きもある。だが、視点を変える面白さや監督の演出力を比較する楽しさがあるのも事実。また見る側に共通の知識があるために、作品に奥行きが生まれるというメリットもある。失敗作もあるが、ヒット作はそれにもまして多い。映画界の3つのRブームはまだまだ続きそうだ。

品田英雄(しなだ・ひでお)
日経BPヒット総合研究所 上席研究員。日経エンタテインメント!編集委員。学習院大学卒業後、ラジオ関東(現ラジオ日本)入社、音楽番組を担当する。87年日経BP社に入社。記者としてエンタテインメント産業を担当する。97年に「日経エンタテインメント!」を創刊、編集長に就任する。発行人を経て編集委員。著書に「ヒットを読む」(日経文庫)がある。
[参考] 日経BPヒット総合研究所(http://hitsouken.nikkeibp.co.jp)では、雑誌『日経トレンディ』『日経ウーマン』『日経ヘルス』、オンラインメディア『日経トレンディネット』『日経ウーマンオンライン』を持つ日経BP社が、生活情報関連分野の取材執筆活動から得た知見を基に、企業や自治体の事業活動をサポート。コンサルティングや受託調査、セミナーの開催、ウェブや紙媒体の発行などを手掛けている。
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