【第2のR】 リブート(reboot)

リブートとは「再起動」の意味で、作品の核となる要素とコンセプトを生かしつつ、これまでの作品との整合性にとらわれないでシリーズ作品を作ること。バットマンの『ダークナイト』シリーズ、スパイダーマンの『アメイジング』シリーズなど、この手法が急速に映画界に増えつつある。

日本生まれのゴジラを基にして作られたのが、現在公開中の『GODZILLA ゴジラ』だ。63の国と地域で初登場1位となり、累計の興行収入はすでに5億ドルを超えている。

GODZILLA ゴジラ (公開中) (C) 2014 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. & LEGENDARY PICTURES PRODUCTIONS LLC

今作はオリジナル版とはいくつもの異なる設定がある。オリジナルではジュラ紀から白亜紀にかけて生息していた巨大生物であったのが、より古いペルム紀の爬虫類へと変わった。また、度重なる核実験で生息地を追い出されて出現したオリジナルに対し、今回は連続的な核実験により地球全体の放射能濃度が上昇したため、地上へ出てきたことになっている。さらに、放射熱線の原理がキチンと説明されてもいる。

ゴジラは2004年にも米国で製作されたが、形も動きも「単なる巨大なトカゲで、全然ゴジラらしくない」と酷評され、興行的に大失敗に終わっている。今回は、十分にオリジナルへの敬意が感じられ、ファンの間で評価が高い。

ほかにも、2014年7月には『猿の惑星:創世記』に続く新作『猿の惑星:新世紀』が米国で公開になり、オープニング興行収入7260万ドルと好調なスタートを切った。日本では9月19日に公開される。

猿の惑星:新世紀 (9月19日公開) (c) 2014 Twentieth Century Fox

リブートは元々、使用中のコンピューターに再起動をかけるというIT用語から来ていて、今あるものを断ち切るニュアンスが漂う。映画会社は出演者やスタッフを一新しながらも、ある程度の売り上げが見込めるため、進めやすい企画だ。

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