「明るい有機ELテレビ」が生まれた

シャープは新たに「AQUOS OLED」のロゴマークも作り、有機ELテレビの販売に勢いをつけようとしている。目を引くのはブランド活用だけではない。商品企画を担当するスマートディスプレイシステム事業本部 国内TV事業部 商品企画部 主任の廣井健太郎氏は「第2世代機のAQUOS OLEDは画質も大きく進化した」と自信を見せる。

「AQUOS OLED」の新ロゴマークを作成。今期のDS1/DQ1ラインからこのロゴを徹底的に推していくという

液晶と有機ELでは、パネルの発光原理が異なる。バックライトを備える液晶テレビは明るく色鮮やかな映像の再現力にたけている。一方、自発光型の有機ELテレビは素子の発光を制御することで、「深い黒、きらめくような明部」による高いコントラスト感に加え、淡い中間階調を描き出せるのが魅力。廣井氏によると、今回のAQUOS OLEDは「明るく色鮮やかで、黒も引き締まる」、つまり液晶の特徴も兼ね備えた有機ELテレビなのだという。

新しいDS1/DQ1ラインには、有機ELパネルの実力を最大限まで引き出す新開発の映像エンジン「Medalist S2」が搭載されている。シャープの8K液晶AQUOSには、本来8K解像度に満たない映像もアップコンバージョンにより8K化して、高精細に表示する技術がある。このアルゴリズムをベースに、通常のデジタル放送を精細感豊かに再現する「4K超解像アップコンバート」としてAQUOS OLEDに応用した。

実際にAQUOS OLEDに加わる2つの新製品と、旧機種のCQ1ラインを並べて見比べてみた。自然な色合いときめ細かな階調表現は、明らかに新しいモデルに軍配が上がる。明暗差のあるHDR(ハイダイナミックレンジ)映像のバランスを最適化する「スマート アクティブ コントラスト」や、豊かな色再現性を引き出す「リッチカラーテクノロジープロ」などシャープが得意とする映像の高画質化技術が「液晶の特徴を併せ持つ有機ELテレビ」のキャラクターを存分に引き出している。

また上位のDS1には、さらに一歩踏み込んだ独自のチューニングを加えた高輝度「S-Brightパネル」を搭載している。輝度性能に優れた発光素子を使い、発光時に発生する熱も有機ELパネルの背面に貼り合わせたアルミプレートで効率よく放熱する。発光輝度を高めながら最適な熱処理を行うこの構造により、パネルの良好な特性を引き出す。

シャープではこの独自技術を「Sparkling Drive Plus(スパークリング ドライブ プラス)」と名付け、Medalist S2エンジンに組み込んだ。これにより上位のDS1ではDQ1をしのぐ明暗と色彩の表現力を実現している。シネマ画質の有機ELテレビにこだわるなら、迷わずDS1を選ぶべきだ。

AQUOS OLEDの画質をチェック。写真左側がDS1、同右側がDQ1。共に55型モデル
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コロナ禍でも役立つ機能を搭載するAQUOS OLED
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