花色鉛筆はその特徴である削りかすのユニークな使い方も積極的に伝えている。

花色鉛筆とほぼ同時期に発売したのが、花色鉛筆を使って塗り絵ができる「花色鉛筆ポストカード(5枚セット、880円)」と、「メッセージカード(封筒付き、5枚セット、1100円)」だ。ポストカードとメッセージカードには、花色鉛筆と同様、桜・紅梅・蒲公英・常磐・桔梗の5種類の花の線画を描いている。色を塗って楽しんだ後は、自宅に飾ってもいいし、大切な人にプレゼントしてもいい。

メッセージカードの場合は、プレゼント用の封筒も用意。削りかすを同封して送付するのがお勧めだという。封筒の素材にはトレーシングペーパーを使用し、削りかすを同封した際にさりげなく見えるようにした。

削った後の花びらも楽しむ

21年7月に発売した「花色鉛筆ペタルアートコレクション」の動物(ライオン・ヒツジ・コアラ)をテーマにしたポストカード。ポストカードに色を塗った後、削りかすを使って立体的なイラストを制作する

21年7月に発売した「花色鉛筆ペタルアートコレクション(ポストカード3枚セット、1100円)」は、花色鉛筆をさらに深く楽しめるセットだ。「動物(ライオン・ヒツジ・コアラ)」「舞踊(フラ・バレエ・フラメンコ)」「鳥(フラミンゴ・オウム・ハチドリ)」「植物(カーネーション・ヒマワリ・ボンサイ)」という4つのテーマを用意している。

使い方はこうだ。まずは、花色鉛筆を使用してポストカードの白地部分に塗り絵をする。その後は、塗り絵の該当部分に好きな形の削りかすを貼っていく。ライオンならたてがみ、ヒツジなら毛、コアラなら耳の部分に削りかすを貼ることで、誰でも簡単に立体的なイラストを描ける。こうした商品は、花色鉛筆とセットで購入する人が多い。

「花色鉛筆を販売する中で、一部のお客様から『削りかすをどう活用するのがお勧めか』という声を頂くようになった。今までは『手紙やプレゼントのサプライズとして忍ばせてみては?』と回答していたが、削りかすで楽しくイラスト制作できるような商品があればいいと思った」(金子氏)

もちろん、削りかすの写真だけを投稿したり、削りかすを使用したオリジナルのイラストや工作を楽しんだりしている人たちもいる。Instagramの「#花色鉛筆」タグには、花色鉛筆で制作したイラストがずらりと並ぶ。緊急事態宣言で外出を自粛する中、子供と一緒にお絵かきを楽しむ家族も多いようだ。

「今後は、より手軽に購入してもらえる本数の少ないセットや、今までとは異なる種類の花をモチーフにしたセットの発売も考えている」(金子氏)

(フリーライター 近藤彩音、写真提供 TRINUS)

[日経クロストレンド 2021年9月1日の記事を再構成]