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ライフコラム
生きものがたり

犬の散歩 健康維持以外にも様々な効用あり

2014/8/16

生きものがたり

夜の散歩は犬の熱中症対策になる(東京都江戸川区の小松川境川親水公園)

運動が不足しがちな都会人にとって、犬の飼育は散歩を共にすることにより、コレステロールや血圧の低下をもたらし、飼い主の健康維持に貢献するという。私も毎日犬と散歩しているので、その恩恵を受けている一人である。

ごみ捨て場で思わぬ「お宝」発見

「早起きは三文の徳」という。ある朝、ごみ捨て場に一抱えほどのいわくありげな古い段ボール箱が捨ててあった。かなり重く、犬を引きながらなので窮屈な姿勢ではあったが、自宅に持ち帰ってみると、木製「室内張物器」(洗い張りの機械)とあった。

1960年(昭和35年)10月の浅沼稲次郎の暗殺を報じる新聞が包装紙として使われており、未使用の状態だ。庶民の生活史を展示しているのは江戸東京博物館。ただの粗大ごみと制止する家族の意見をふり切り、「お宝」を見てもらうと収蔵品になり、石原慎太郎東京都知事(当時)名の受贈書と別途感謝状までいただいた。

羽化した直後のセミ。犬の散歩の途中で見つけた

今年の夏も連日30度を超え、地熱がいつまでも熱い。熱中症を避けるため、夜の散歩は夜9時すぎから始める。街灯が明るいので、8月になると、いつまでもセミが鳴きやまない。夜も更けてくると、春はソメイヨシノが見事な公園の乾いた土の下から直径15ミリくらいの穴をあけて、これから羽化するアブラゼミの幼虫がはい出してくる。

樹液が多いので、アブラゼミはサクラが大好きだ。だが、広場の真ん中あたりから出土すると、周辺のヤブや樹木まで3~5メートルもおぼつかない足取りで歩かなければならない。足元に気をつけないと、踏んづけてアリの食糧になってしまう。

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