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目安2分、飽きさせぬ作品に iPhoneでお手軽動画

~(中)編集の巻~

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NIKKEI STYLE

 前回実践してみたiPhoneによる動画撮影や「スロモ撮影」を使って外出するたびにあれこれ撮影していたら、iPhoneの画面に「空き容量不足」のメッセージが頻繁に表れるようになった。動画のデータは写真の何十倍も容量があるため、すぐに空き容量が減る。そもそもネット上で好まれる映像の視聴時間はせいぜい2、3分で、未編集で長く単調な映像は見る人にも負担となるだけ。連載2回目の今回は撮影した動画の編集にチャレンジしてみた。

撮りためた動画から、必要なシーンを選び、コンパクトな1本の作品にまとめる「映像編集」は、見る人に負担をかけないようにするためだけでなく、データ整理にも直結する必須の作業だ。

ただ「映像編集」は専用ソフトの知識やら何やらが必要でいかにも面倒くさそう。パソコンを使わずに、手軽に編集できないか……。専用アプリを使えばiPhoneだけで映像を制作できるというので、その方法を試してみた。

舞台に選んだのは、人気漫画「孤独のグルメ」のドラマ版にも登場したレトロな釣り堀「武蔵野園」(東京・杉並)。ここで過ごした夏の一日を題材に、1分間程度のコンパクトな映像作品を作ることにした。

緑多い公園に囲まれた釣り堀で、セミの鳴き声に包まれながらのんびり釣り糸を垂れていると撮影を忘れてしまいそうになる。だが目的は動画作品を作るための素材集め。後で困らぬようバリエーションある映像素材を撮って回った。

メーンとなる被写体を近くから、遠くから、と距離を変えながら撮影してみる。それぞれのシーンの撮影時間は30秒未満で十分。カンカン照りの太陽や釣りざおのアップなど、人以外の映像も撮っておいた。動画作品の場面転換などに使う「ブリッジ」と呼ばれるつなぎ映像として使おうと思ったからだ。

たっぷり2時間、釣り堀に滞在して撮影した結果、10秒前後の映像を中心に、約60種類の素材が集まった。どんな作品ができるだろうか。

動画編集をする際、基本となるのは「トリミング」だという。料理でいえば「下ごしらえ」。撮影した映像の中から、不要な部分をカットする。これだけでコンパクトで見やすい映像になる。それにiPhoneのデータ空き容量も飛躍的に増える。

やり方は簡単。「写真」から映像を選び黄色のラインで囲われた枠をドラッグし、新規保存するだけ。余分な部分を思い切ってカットしたら、ほとんどの映像は5~10秒前後となった。短いと思うかもしれないが、大丈夫。見飽きない映像作品は、さまざまな視点から撮った映像がテンポ良く切り替わっていくものが多い。トリミングしたら「新規クリップとして保存」し、映像を保存する。

さあ「アプリを使った映像編集」に挑戦だ。編集にはiPhone5s、5cに無料で付属しているアップル純正の映像編集アプリ「iMovie」を使った。

まずはトリミング済みの映像を見比べながら素材配置の順番決めだ。ただ約60種類の映像をどういう順番に並べるか、組み合わせは無限にある。

困り果てたので、旅番組など撮影歴30年の経験を持つ片山和雄カメラマンに知恵を借りた。

片山カメラマンに尋ねると「映像編集で大切なのはリズム。映像に落差をつけること」だという。「例えば祭りの映像を撮るなら『祭りでない映像』が重要だったりする。そうすることで1本の映像にしたときにメリハリが出る」。また「被写体が撮影者に話しかけているシーンがあるだけで、映像がグッと引き立つ」とも教えてくれた。

さてiMovieでの編集だ。使い方は直感的でわかりやすい。(1)映像を読み込み(2)順番を入れ替え(3)個々の映像の長さを調整する――だけ。初めてやった筆者でも2時間足らずで映像を完成させることができた。

いよいよ複数の素材を1つの映像に「合体」させる瞬間だ。このままムービーファイルに書き出しても問題ないが、書き出す前に映像を少し華やかにする「飾り付け」をしてみようか。

使えそうなのは、映像がゆるやかに切り替わる「トランジション」という機能だ。iPhoneのiMovieには5種類のトランジションが用意されている。選ぶのが面倒ならフェードイン・フェードアウトだけでOK。これだけで映像から次の映像への切り替わりが滑らかになる。

ただ片山カメラマンは「プロは安易にトランジション機能の力を借りず、違うタイプの映像を差し込むことで場面転換を表現する」とも言っていた。あえてこの機能を使わないのも映像上級者への道かもしれない。

いよいよムービーファイルに書き出す。iMovieにはテロップを入れる機能もあるが、今回は付属のBGMを付け加えるだけのシンプルなムービーにした。完成映像の長さは2分前後が目安。「ちょっと短いぐらい」のがいい。映像はネット上でサラリと視聴されることが多く、コンパクトな映像のほうが好まれる傾向が強い。「武蔵野園」の映像は編集の結果、1分15秒の作品となった。

◇    ◇

報道カメラマンは、極論すれば「一瞬で」仕事が終わる。例えば125分の1秒というシャッタースピードで最高の写真を撮影する、それが仕事だ。それに比べて、編集が必須の映像は、1つの作品にするまでなんと多くの時間がかかることか……。そんな重苦しい気持ちで臨んだ今回の取材だったが、iPhoneだけで行う編集作業は案外簡単にできた。

実際にやってみて、動画編集とは、組み合わせによって「物語」を作る表現方法だと思った。単調な風景から派手な動きまで、構成する個々の映像素材の多様性が、物語にさらに輝きを加える。作例として掲載した青森県八戸市の「八戸三社大祭」のiPhone動画は、そんな映像の奥深さを意識して編集してみた。

次回は特殊映像を作ることができるユニークなアプリを使って、さらに映像のバリエーションを広げてみる。

(写真部 小林健・寺沢将幸)

※記事中の映像は、視聴者の端末環境により配信が途切れる、または停止するなど正常に見られないことがあります。また、最新のブラウザー以外では画面が正しく表示されないことがあります。

 米アップルのスマートフォン「iPhone5s」で撮ったビデオ映像は、テレビ画面に映しても遜色なく楽しめるフルハイビジョン(スロモはハイビジョン)。家庭ではもちろん、ネットメディアでも十分利用できる画質だ。動画の撮影経験がまだ浅い報道カメラマンが写真の経験と技術を生かしてiPhoneのビデオカメラを取材現場やプライベートで使ったらどうなるか――。日経写真部のカメラマン2人が一眼レフの代わりにiPhoneを手にあちこち巡り、関連機材やアプリケーションを使いながら、一般読者の目線で動画ノウハウを身につけていく試み。日経写真部は公式ツイッター@nikkeiphotoでも、Vineやインスタグラムを活用して動画もアップし、報道の新たな表現を模索している。

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