拡張性が高く仕事に向いている
ExpertBook B9の拡張端子は必要なものを過不足なく採用している。USB-C端子は最新のデータ転送規格「Thunderbolt 4」対応で2基搭載する。定番のUSB-A端子とHDMI端子も1つずつ備えている。これなら仕事のメインマシンとして利用しても、端子が不足して困ることはないだろう。
Thunderbolt 4は、数年後には必要性が増すことは間違いない。これから買うなら搭載モデルがお薦めだ。なお、有線LAN端子は搭載しないが、専用端子に付属の専用アダプターを接続すれば利用できる。


ウェブカメラは、92万画素と画質はホドホドだが、レンズを隠すことができるシャッターが付いており、ウェブ会議での使い勝手が良い。ビジネス用なので、スピーカーの音質に大きな期待は禁物だ。
このように構成は文句なし。今回レビューしたモデルはCPUが先述の通りCore i5で、メモリーは8ギガバイト(ギガは10億、GB)、ストレージ(SSD)は512GBである。2万7500円高の上位モデルはCPUがCore i7、メモリーは16GB、ストレージは1テラバイト(テラは1兆、TB)なので、こちらのほうがより長く快適に使えるだろう。もちろんどちらのモデルも、10月から配布が始まるWindows 11への無償アップグレードに対応している。

キーボードは打ちやすいが、配列が残念
キーボードはなかなか打ちやすい。モバイルノートとしては、ストロークも深めで、なによりボディーがほとんどたわまないのでタイプ感がよい。最近のASUSのモバイルノートは堅ろう性にこだわったモデルが多い。ExpertBook B9も、米国防総省が定めた「MIL規格」に準拠しており、軽量ながらヤワな印象はない。ボディーの頑強さがキーボードの打ちやすさにつながっているわけだ。
残念なのはキー配列が独特なこと。スペースキーやBackspace(バックスペースキー)の周囲が独特な配列になっているのは残念だ。


タッチパッドは本体サイズを考えるとかなり大きく、同社独自の「NumberPad」機能を備える。これはタッチパッド右上にあるアイコンを押すとタッチパッド上にテンキーが表示されて、数値入力ができるというもの。表計算ソフトで大量の数字を入力するときには便利な機能だ。
