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ブームの予感(日経MJ)

まだ似合う? 卒業したけど「制服ディズニー」

2014/8/17

制服を着て東京ディズニーリゾート(千葉県浦安市)を訪れる若い人が増えている。といっても、普段制服で通学している中高生ではなく、大学生や専門学校生など、制服を卒業した“大人”があえて制服を着て遊びに出かけているという。「制服ディズニー」と呼ばれ、SNS(交流サイト)では話題に上がるが、本当にそんな人たちがいるのだろうか。実際に探して、そのココロを聞いてみた。

■「あのときに戻れるんです」

「『制服ディズニー』やりたかったんです。彼の制服姿見たことなかったし、新鮮で楽しかったぁ」。そううれしそうに話したのは、高校のときの制服を着て東京ディズニーシーを訪れていた長野県の専門学校生の野口愛佳さん(20)。同じ専門学校に通う彼氏の北島智徳さん(19)も制服姿だ。「彼女が着たいというのでつきあいました」と照れるが、頭の上には購入したばかりの派手なサングラスを乗せ、1日を満喫したようだ。

「制服ディズニーが始まったのはけっこう前ですが、最近もどんどん増えている」。電通若者研究部の西井美保子研究員はこう話す。実際、東京ディズニーリゾートのあるJR舞浜駅で、制服姿のグループに「高校生ですか」と尋ねたところ、半数以上は「えっ」と顔をゆがめ「やっぱりばれてますか」と反応。制服を卒業した世代だった。

なぜ制服でディズニーリゾートに行くのだろうか。「高校のときはディズニーに来なかったので、やっとけばよかったと思っていた。念願がかないました」と話すのは、それぞれ高校の制服を来て遊びに来ていたフリーターと専門学校生の18歳の女子2人組。

理由の一つは、高校生活でやり残したことを取り戻したいということらしい。制服を着る高校生でいられるのも、人生の中で決まった期間だけ。制服を着なくなってから気づくその“限定感”が、たんすから制服を引っ張り出す。

制服を着ると、仲間やグループの連帯感も生まれる。「あのときに戻れるんです」とは、高校時代の同級生と女子4人で訪れていた埼玉県所沢市の大学1年生。4人の通う大学は別々だが、すぐに当時のように打ち解けられる。「いろいろ思い出すし、制服はやっぱり特別」だそうだ。

とは言いながらも、久しぶりに袖を通す制服。「行く途中の電車がめっちゃ恥ずかしかった」(会社員の20歳の女性)、「家のまわりが特に恥ずかしくて。近所の人に見られたらなんて言い訳しようと思って」(所沢市の大学1年の女子)など、ドキドキしながら着ているらしい。

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