1位 都立西には変わり者が多い?

登坂アナのコメント 日比谷高校と並ぶ都立を代表する名門校だと感じた。在校生から新入生へのプレゼントとされる、名称は失念しましたが、いわば「西校ガイド」の冊子。後輩への優しさにあふれている。授業も大学のような雰囲気で、生徒おのおのが学問をしている。そして何より私が共感したのは、自由な学校生活の中で「自律した個性」を育む気風があるところだ。先の見えにくい時代を生き抜く力を蓄える、そんな学びの場だと思う。

ヲタ芸サークルの活動風景

日比谷高校と並んで都立を代表する名門校。自由な校風で知られ、制服がない。日比谷高校に正統派のエリートのイメージがあるとすれば、西高には変わり者が多い印象がある。

変わった部活も多い。1つは「ヲタ芸サークル」。ヲタ芸とは、アイドルのライブでファンが踊る応援芸。「どうしてもヲタ芸をやりたい!」という生徒たちが始めた同好会で、文化祭や新歓、各学年の行事を盛り上げる。「ケルト音楽研究サークル」なるものもある。ケルトとはアイルランドなどの先住民族。その独特な伝統音楽を研究・演奏する。登坂さんがいうように、自由の中でこそ個性が花開くことを教えてくれる名門校だ。

日比谷高校の低迷期にはむしろ西高が都立高校をけん引していた。21年の大学合格実績は、東大20人、京大21人と、東京の学校であるにもかかわらず、東大よりも京大が多いのも特徴。やはり変わり者が多いからかと思っていたが、VTRを見るうちに新たな仮説が発覚した。

中田さんは在学中に3年連続で「都立西ビューティーコンテスト」グランプリに輝いたという

西高はアメフト部の強豪としても知られており、京都大学アメフト部とのつながりが深いのだ。ちなみに私も高校時代アメフト部に在籍していたが、西高にはコテンパンにやられた覚えがある。

ゲストはフリーアナウンサーの中田有紀さんだった。なんと在学中は3年連続で「都立西ビューティーコンテスト」グランプリに輝いたというもはや伝説的存在。剣道部に所属する剣士だったという中田さんだが、アメフト部員との淡い恋心も話してくれた。

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名門校の秘密に迫る「THE名門校」。番組の魅力の一つは、ゲストとして登場してくれる卒業生の肉声だ。普段はメディア出演を積極的にはしていないひとでも、母校の話となると快く引きうけてくれる。

当然、在学中の学校と現在の学校では異なる部分が多いはずだが、それでも卒業生たちのエピソードにはいまに通じる普遍性が感じられる。おそらくそこに「名門校とは何か?」のヒントがある。

コロナ禍中ではあるが、当連載や「THE名門校」を参考にして、学校の「不易流行」を感じてもらいたい。学校が元気になれば、未来の社会が元気になる。

おわり

超進学校トップ10名物対決 (日経プレミアシリーズ)

著者 : おおたとしまさ
出版 : 日本経済新聞出版
価格 : 990 円(税込み)

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