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小学生もクリエーター 3D印刷機で夏休みの宿題

作品を販売する主婦も

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NIKKEI STYLE

 3Dプリンターを活用して「クリエーター」になる個人が増えている。自分用や贈り物用では飽きたらず、インターネットを使って作品を販売するケースも出てきた。一方、3Dプリンターで夏休みの宿題を作成する小学生もいる。個人の3Dプリンター利用の最前線を追った。

材料は石こう、色鮮やかに

「かわいいのができたー!」。7月半ば、新宿区の3Dプリンター出力の専門店で、小学生のうれしそうな声が飛び交った。夏休みに親子で3Dプリンターを体験するイベントに参加した子どもたちだ。

自分のデザインを3Dプリンターで作品にする小学生

自分のデザインを3Dプリンターで作品にする小学生

タブレット(多機能携帯端末)でデザインした作品を石こうを使う3Dプリンターで造形した。

石こうの粉を薄く敷き詰め、作品を輪切りにしたような図形に沿ってのりで固め、何層にも重ねて立体物を作る仕組みだ。のりには色がつけられるため、色鮮やかなウサギやアニメのキャラクターのフィギュアが完成した。

イベントを企画したソフトウエア開発のイーフロンティア(東京・新宿)の坂口秀之Shade3Dプロデューサーは「これからは木やトンカチと同じように子供たちは3Dプリンターを使うようになる」と見る。

比較的手ごろな価格の3Dプリンターの普及が進み、個人がものづくりのアイデアを簡単に形にできるようになってきている。

調査会社のシード・プランニング(東京・文京)によると、国内の3Dプリンター市場規模は2013年に約118億円、台数にして約3300台。2020年には194億円、4万台にまで拡大すると予想している。このうち、高性能で価格も数百万から数千万円する産業向けの装置は金額に占める割合は大きいものの、台数にするとわずか数%にとどまる。

中でも急成長しているのが、主に個人が利用する100万円未満の装置だ。個人向けの装置は2020年に3万8900台と、13年の約15倍になるという。金額ベースでも20年に97億円と全体の5割に達すると予測されている。

横浜市に住む主婦の上島理砂さんは、昨年、米国製の家庭用の3Dプリンターが発売されると、すぐに予約して手に入れた。価格は約17万円だった。ミシンくらいの大きさで、普段はテレビの脇に置いてある。

個人クリエーター、趣味からビジネスに

以前、3Dデータを扱う仕事をしていた経験があり、自分の欲しいものをパソコンでデザインしては、プリンターで作っている。

「自分が想像したものを、形にできる楽しみは格別。買ったものではなく、作ったものを手にする時は感動する」と話す。子供の名札や小物入れ、コースターなどは友人に贈ると喜ばれるという。

上島さんが最近利用を始めたのが、作品の製造と販売を代行してくれるサービスだ。

ベンチャー企業のカブク(東京・渋谷)が昨年9月に始めたサイト「リンカク」では、利用者が3Dデータを登録すれば、作品を通販サイトのように販売することができる。注文が入ると、提携先のプリンター工場で作品が成形され、直接、購入者の元に送られる。データの登録は無料で、作品が売れた時のみ、利用者が登録の際に設定する利益の3割を手数料として支払う仕組みだ。

サイトにはキャラクターのフィギュアから、日用雑貨、貴金属を使ったアクセサリーまでさまざまな作品が並ぶ。家庭用のプリンターでは、使える素材や色、それに出力の精度も限られるが、リンカクを通じて注文すれば、樹脂や石こう、金属など12種類の素材から選んで、産業用の高性能な装置で造形できるのも魅力だ。

在庫リスク抱えず、個人のものづくりに最適

上島さんは「これまで遊びで作っていた作品も、気軽に売ることができる、今までになかった形。自分の作品を大勢の人に見てもらえるだけでもうれしいし、売れれば収入にもなるという楽しみもある」と話す。

サイトを運営するカブクの稲田雅彦社長は「3Dプリンターの普及で、大企業や専門のエンジニアにしかできなかったものづくりが、誰にでもできるようになってきている。在庫のリスクを抱えず、作品を一つからでも製造、販売できる場を提供していきたい。そうすることで、個人のものづくりが活発になり、世界を席巻するクリエーターが出てくるような環境を作る支援をしたい」と語る。

(映像報道部 槍田真希子)

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