■8位 日本に最初にウイスキーを持ち込んだのは?
34.2%
(1)ザビエル (2)ペリー (3)グラバー

1853年に開国を迫る黒船が浦賀に来航。マシュー・ペリー提督が船上で幕府の通詞や与力を接待し、ウイスキーを振る舞ったのが日本人がウイスキーを飲んだ最初の出来事といわれる。

だが実は「ペリーは浦賀に到着する前に琉球でもウイスキーを振る舞った」(いしかわさん)。翌54年には将軍徳川家定にも献上しているという。いずれもウイスキーの詳細はわかっていない。誤答が多かったグラバー園(長崎市)でしられる英国の貿易商トーマス・グラバーは幕末に来邦しキリンビールの前身ジャパン・ブルワリー・カンパニーの設立に関わった。

<正解は(2)>

■9位 「ジャパニーズウイスキー」の定義は?
38.2%
(1)国産穀物使用 (2)国内の水使用 (3)国産酵母使用

ジャパニーズウイスキーの表示について、日本洋酒酒造組合(東京・中央)が今年2月に自主基準をまとめた。外国産の原酒のみを使った製品などが市場を混乱させているとして、基準を明確化してブランド価値を高める狙いだ。「日本の酒税法も原料など欧米より基準が曖昧だった事情もある」(山岡さん)

自主基準は、(1)原材料は麦芽を必ず使い水は国内で採取したもの(2)発酵や蒸留は国内の蒸留所で行う(3)原酒を700リットル以下の木樽に詰め国内で3年以上貯蔵する(4)国内で瓶詰めし、アルコール度数は40%以上――。穀物や酵母は国産でなくてもいい。

<正解は(2)>

■10位 「whiskey」と「e」が入るウイスキーは?
39.8%
(1)アイリッシュ (2)スコッチ (3)カナディアン

ウイスキーの英語表記は「whiskey」と「e」が入るものと、「whisky」と入らないものの2つがある。eが入るのはアイリッシュとバーボンなどのアメリカンの一部。「創業者がアイルランドに起源があるかが関わっている」(谷嶋さん)

今でこそスコッチが世界で最も消費されるウイスキーといわれるが、19世紀はアイリッシュが肩を並べていた。アイリッシュの大手が、台頭するスコッチとの違いを明確にしようとゲール語に由来するeを付けたのが始まり。米国では創業者がアイルランド系ならeが入り、スコットランド系は入らないことが多いとか。

<正解は(1)>

おいしく家飲み 氷避け炭酸注ぐ

「ウイスキーハイボール大全」(スタジオタッククリエイティブ)の著者いしかわあさこさんにハイボールを自宅でおいしく作るコツを聞いた。

市販のかち割り氷をグラスにいっぱいにしてよく冷やす。次に冷蔵庫や冷凍庫で冷やしたウイスキーを注ぐ。ウイスキーを入れたらマドラーで十分、手早くかき混ぜる。溶けた分だけ氷を補充。「ウイスキーと氷をなじませることで発生する希釈熱で香りが立つ」(いしかわさん)

次に冷やしたソーダ水を氷に触れないように注ぐ。触れると炭酸ガスが抜けてしまう。マドラーで1回縦方向に混ぜる。氷の破片が生じると水っぽくなるので優しく。ウイスキーとソーダの比率は好みに合わせて1対3~4、300ミリリットルのグラスならウイスキーは30ミリリットルが目安。

「5~12年熟成の手ごろなウイスキーを使うのがお勧め」といしかわさん。

■ランキングの見方 問題文と3つの選択肢。数字は正答率(%)。写真は1位の上はベンチャーウイスキー(埼玉県秩父市)、右下はアサヒビール、4位サントリーホールディングス、9位の左と中央はサントリーHD、右は酒類総合研究所(東広島市)提供。3、5、10位はバー・フィンガル(東京・新宿)の協力で、鈴木健撮影。10位は一部加工した。イラストは三井俊之。

■調査の方法 谷嶋元宏氏(一般社団法人酒育の会代表)の原案、栗林幸吉氏(目白田中屋店長)、山岡秀雄氏(ウイスキー評論家)の専門家の監修で、初心者が教養として楽しめるクイズを作成。8月上旬にインターネット調査会社のマイボイスコム(東京・千代田)を通じ、お酒が好きな男女1000人(各世代同数)に出題した。複数の説がある場合は専門家の意見を参考に正解を絞り込んだ。

(堀聡)

[NIKKEIプラス1 2021年9月4日付]


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