Men's Fashion

アンダーアーマーの思想、シャネルと共鳴 ドーム会長

リーダーが語る 仕事の装い

ドーム会長 安田秀一氏(下)

2021.9.7

米スポーツブランド「アンダーアーマー」の日本総代理店を務めるドーム(東京・江東)会長、安田秀一さんは、自らの装いは普段からシンプル一辺倒だが、老若男女のスタイルを日ごろからこまめに観察し、ファッションについての知見も豊富だ。ブランドの成り立ちや「哲学」を自分なりに探求するのも好き。お気に入りのブランドは「ジョルジオ・アルマーニ」だ。安田さんの体形にフィットするだけでなく、アルマーニ氏の「こびない」考え方に深く共鳴する。そして自分で着ることは決してないが、大好きなデザイナーがもう1人いる。ココ・シャネルだ。女性の服に革命を起こしたシャネルのものづくりは、アンダーアーマーと響き合うものがあるという。その心は……。(この記事の〈上〉は「『こびない、盛らない、ごまかさない』ドーム安田会長」




パーティーなら…「相当いいスーツ」でキメる

――普段は解放感のあるリラックススタイルの安田さんが、正装時にどんな服を着こなすのか気になります。

「僕だってパーティーでは上から下まで完璧にキメますよ。フルオーダーの相当いいスーツやタキシードを数着持っています。大学時代や(起業する前に勤務した)三菱商事時代はブランド服をかなり買って、当時の服がたんすに大量に眠っています。普段は派手な時計もしないし、アクセサリーも付けません。僕にはスポーツウエアから離れたファッションのイメージは一切ないだろうなと思います。でも実は頭の中とか経験上ではファッションの知見は結構ある。ファッションに影響力を持つインスタグラマーもフォローしていますし、ブティックにもよく行きます。多様性の時代だから情報を集めて大きな流れを見ています」

「服装は自分の哲学を表現するもの。はやりだから、流行の色だから取り入れるといった表面的なことではないんです」

――ところで、その「相当いいスーツ」はどこでオーダーするのですか。

「アルマーニです。会社員時代から自分の体形に合うと思っていました。そして、アルマーニには、ほんとうに自分に似合う服を作ってくれるという世界観を感じています。洋服を買いに行くと店員さんがまさにそういう接客をして下さって、最高に楽しい買い物体験ができます。刺激を受けますよ、目的は違っても、同じ衣料業界ですから」