女性上司から「そろそろ結婚したら」はセクハラ?

2014/8/11
日経ウーマンオンライン

職場で賢く生き抜くために知っておきたい「ワークルール」と「お金」をテーマに、社会保険労務士の佐佐木由美子氏がそれぞれの「対処法」をお伝えするこの連載。第1回目の今回は、上司の度重なる「そろそろ結婚したら?」発言。どのように対応するべきか? 方法を伝授します。

上司は心配しているようだが……

今年30歳を迎えるA子さん。入社して5年が過ぎ、仕事もかなり信頼して任されるようになってきました。給与も仕事内容も、それなりに満足しているものの、ひとつだけA子さんを憂鬱にさせる出来事があります。

それは、女性の上司が「そろそろ結婚したら? 子どもだってほしいでしょう?」と、職場で声をかけてくること。その上司は、同郷の出身で、年齢もA子さんの親と近いことから、どうもA子さんのことが心配な様子。

「特に予定はありません」と答えると、「それじゃ、親御さんだって心配よ」と困った顔をされ、それがまたストレスに感じます。

顔を合わせるたびに「そろそろ……」と言われると、結婚をしない自分のままではいけないのだろうか? と、不完全な人間のように思えて、気持ちがだんだんとブルーになってくるのでした。

もし、あなたがA子さんだったら、どのようなアクションを取りますか? そのまま、我慢し続けますか?

同性上司の心配発言でも当事者が不快になれば、セクハラの可能性

たとえ心配してA子さんに言っていたとしても、そうした上司の発言はセクシュアル・ハラスメント(セクハラ)にあたる可能性があります。

セクハラとは、簡単にいうと、相手の意に反する性的な嫌がらせをいいます。たとえば、男性上司が女性部下の意に反して、身体を不必要に触ったり、デートへ執拗に誘ったりする行動は、明らかなセクハラにあたります。

しかし、A子さんのケースように、言葉だけによる、しかも同性同士によるセクハラもあり得るのです。2014年7月より、男女雇用機会均等法の指針が改正され、職場におけるセクハラには、同性に対するものも含まれることが明示されました。

性的な言動があっても、その感じ方は、男女によっても、また個人によっても様々。セクハラでは、受け手の感じ方が尊重されます。

だからこそ、A子さんの上司のように、決して嫌がらせのつもりでなくとも、何気ない発言が繰り返されることで、相手の心を深く傷つけ、セクハラになることがあるのです。

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