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Hello everyone! 英語講師の神林サリーです。日本で生まれて育った日本人はネーティブにはなれませんよね。でもね、バイリンガル(2言語話者)にはなれるのです。わたくしの講座のコンセプトは「あなたをバイリンガルにいたします」。かんたんに英語をマスターできる学習法をお教えします。

「書いて話せる!サリー先生の英語術」の連載14回目です。前回は「英文ビジネスEメールのABC」上編をお送りしました。これを読めば英文メールの基礎、ABCがわかるようになっています。英文メールを構成する基礎とルール・マナーを一通り押さえましたら、今度は実際に書けるようにしていきましょう。今回はビジネスEメールでよく使うゴールデンフレーズを、Introduction(書き出し)Main body(本文)Conclusion(結び)の順にご紹介していきます。

簡潔に伝えたいことは本文3行で書ける

ゴールデンフレーズはどこかで習ったり本で見たりしたわけではなく、全て私が実際に現場で使っていたフレーズです。英会話学校の講師だった時に「ビジネス英語を教えるためには、実際のビジネスの現場経験がないとダメだな!」と痛感しました。英語はわかりますが自分の中にビジネスの引き出しがないので、それが自分でダメだと思ったのです。それでアメリカ系のデリバティブを扱う金融会社に転職しました。また講師の仕事に戻るためにです。でも朝から晩まで英語を使う仕事が楽しくて、結局3年勤めました。

仕事はアメリカ人上司の秘書とオフィスの事務全般です。ニューヨーク本社の経理の人と毎日Eメールでやりとりし、その日の営業の売り上げを報告するという仕事がありました。上司から手書きのメモを渡され、それをメールで顧客や本社に送るという仕事もありました。これらのメールは相手がアメリカ人かイギリス人でしたので、100%英語でした。ビジネスで英語メールを実際に使うのは初めてでしたが、わからなくても誰にも尋ねることができない環境でしたので全てノートに記録していきました。

NY本社の経理担当者はJIMといい、彼からのメールのフレーズをノートに書いて自分もまねして使っていきました。だんだん彼とも仲良くなっていき、初めてのメールから1カ月後のメールは言葉のトーンがフォーマルからインフォーマルに変わっているのに気づきました。

そこで自分なりにノートを整理して、「Eメールで簡潔に伝えたいことは本文3行(Intro/Main/Conclusion)で書ける!」と確信しました。しかもビジネスだと割とお決まりのフレーズを使うことも発見。それからはメールを書くのが格段に早くなりました。結局、その時に整理したフレーズを今でも使っているというわけです。

今回の例文の主語はWeとIにしています。Weは会社や部署としての見解の意味合いが強くてフォーマルになり、Iは個人の意味が強くなってややカジュアルになります。適宜使い分けてください。また、日本ではメールと言いますのでmailと書く方が多いのですが、英語ではmailとemailは全く別物です。mailは郵便物のことなので、電子メールの場合はemailと書きます。「普通郵便で送ります」は I will send it by regular mail. とregularを入れたりします。

書き出しは硬いご挨拶抜きで要点から

それではイントロの書き出しから見ていきましょう。

1:Introduction(書き出し)

前回「英文メールは5要素で書ける」でお伝えしました通り、日本のような硬いご挨拶は抜きで直接要点を書きます。

Thank you for ~ ~をありがとうございます
Eメールに対するお礼、返事に対するお礼、打ち合わせのお礼などから書き始めます。

例文=
Thank you for your email. メールをありがとうございました。
Thank you for your reply. お返事ありがとうございます。
Thank you for your inquiry about the product.
商品についてのお問い合わせをいただきありがとうございます。
Thank you for your quotation. お見積もりありがとうございます。

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