「断り方」編 意志をはっきり+代案を提示
×私には無理です
○私にはまだそのスキルがないのでできません
できないアピールに終始しないで
できない理由は具体的に説明を。無理アピールを頻発していると、「そんなことないよ」と言ってもらいたい「かまってちゃん」だと思われ、仕事を任せてもらえなくなるかも。
×できればやりたいのですが
○都合が悪いためできません
断る際は素直に 余計な一言に注意
やんわり断ったつもりでも、相手からは「やりたいならやってよ」と憤慨される可能性も。「『その日は別の約束があって』も失礼。断るときは素直かつ率直に、がベスト」。

×今ちょっと忙しいので
○今週は厳しいのですが、来週でしたら
いつまでならできるかを明示して
仕事を断るときは、「いつなら可能か」の代案を示すと、相手も気分を害さない。「いつも断ってばかりいると『やる気がないんだな』と思われて、信頼を失ってしまいます」。
つい使ってしまう言葉だが、「あなたのための時間はありません」と言っているようなもの。「いつなら可能か」「何ならできるか」を伝えて、フォローするように心がけよう。
「気遣い」編 過剰な気遣いはかえって迷惑になることも
×なんでも聞いて
○「●●」で分からないことがあれば聞いてください
「なんでも」は、何を聞けばいいのか分からない
「なんでも」と言うと、人によっては「何も」聞けなくなったり、逆に「そんなことまで」聞いてきたりする場合が。「漠然とした『なんでも』より、範囲を指定したほうが親切」。
×それはがっかりですね
○そんなことがあったんですね
マイナス言葉の一言でまとめない
「がっかりですね」「最悪ですね」は共感ではなく、相手の傷口に塩を塗る言葉。「『そんなことがあったんですか』と、相手をそのまま受容するのが真の気遣いです」。
×私のことは気にしないでください
○皆さんの意向に合わせます
謙遜のつもりが、自分アピールに
「私のことはいいから」は、裏を返した強烈な自己アピールと取られかねない。他意なく、本当に決定権を委ねたいなら「皆さんの意向に合わせます」と伝えたほうが親切。
「褒め方」編 やる気もアップする言い方をマスター
×さすがだね
○「●●」がよかった、さすがだね
具体的な理由を付けなければ逆効果
褒めたつもりでも「さすが」「すごい」を多用すると、お世辞やご機嫌取りに聞こえる。「何が『さすが』で『すごい』のか具体的に言わないと、相手はイラッとしますよ」。
×やればできるじゃない
○土壇場に強いね。おかげで助かったよ
褒めるときは感謝の気持ちをストレートに
「やれば」と言うと、「普段はたいしたことがないのに」というニュアンスがにじみ出てしまう。「褒めるなら素直に、そして自分の感謝の気持ちも相手に伝えましょう」。
×それでいいんじゃない
○とてもいいと思うよ
改善点があるなら褒め言葉の後に
「実は人のモチベーションを下げる言葉。改善点があるなら褒めてから具体的に話して。『自分はダメだから、そんな言い方しかしてもらえない』と、逆に自信をなくしてしまうので、注意して」