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富裕層は四国にいる 全国お金持ち県民ランキング

2014/9/3

【2位 香川県】 「うどん県」は物価が安い

日本で一番面積が小さい県だが、瀬戸内工業地帯の一角を占め、かつては四国の玄関口として行政機関や大手企業が拠点を構えた。

賑わいに加えて、1杯200~300円の讃岐うどん屋がひしめくことからも分かる通り、「物価が安く、目立った娯楽もなく、住民はとにかく無駄金を使わない」(地元の建設会社社長)。

ただ、道路や鉄道など本州とのアクセスが改善されてきたことから、ショッピングモールや大型スーパーの進出は増えている。住みやすさもお金持ちを引きつけているようだ。

【3位 徳島県】 隠れた製造業大国

こちらも四国。神戸・大阪が近いことから関西圏を相手にした商売をしている中小企業が多い。何よりも、LED(発光ダイオード)世界大手の日亜化学工業や製薬大手の大塚ホールディングス(本社は東京)のお膝元で、関連産業の恩恵もある。

大塚HDが上場した際は県の住宅着工件数が伸び、株長者も多いようだ。香川同様、派手な支出を好まない土地風土もあり、預貯金残高が増えていく。

4位の富山や6位の福井など、西日本の多さが目立つ結果となった。東北を中心に東日本大震災などの影響もありそうだが、関東では千葉や埼玉、神奈川県までが全国平均以下に沈んでいる。

やはり首都圏は、仕事は多くても、家賃や食費など基礎的な物価が高いため、貯金が膨らみにくいようだ。

もう1つ、上位県は有効求人倍率が高い。香川、富山、福井は1.4倍前後、徳島も1倍超で推移している。下位の場合、首都圏近隣の県は雇用も安定しているが、それ以外は求人倍率が1倍を大きく下回る県もある。上位県は「入り=仕事がある」一方で、「出=支出が少ない」ので貯まるのだ。

もっとも、このデータは2013年3月末時点のもの。トヨタ自動車を擁する愛知県のように、アベノミクスで復活した製造業を抱える県は直近では順位が上がっている可能性が高い。

それでも、「大都市でがっちり稼いで、無駄金は使わない」というストイックな生活に自信がないなら、地方の方がお金は貯まるのかもしれない。

(日経マネー 嶋田有)

[日経マネー2014年8月号の記事を基に再構成]

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