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仕事で評価され、自信を持てる自分になるには――その方法論を説いた『「フツーな私」でも仕事ができるようになる34の方法』(日経BP)が発売された。同書が説く方法論の3つの軸を担当編集者が紹介する。

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あなたは自分を「普通」だと思っているだろうか。

社会人が日々、評価にさらされているのは仕事の場だ。自分は「普通」よりも仕事ができると自覚しているか、「普通」よりもできないと感じているか――なかなかセンシティブな問いなので、正直に答えられる人のほうが少ないかもしれない。

『「フツーな私」でも仕事ができるようになる34の方法』は、かつて「仕事ができなくて毎日泣いていた」と言う税理士・田村麻美さんが、失敗を重ねながら編み出してきた「仕事の武器」をまとめた本だ。発売後、アマゾンでレビューがいくつか投稿されているが、「この著者は一般的な日本人にとってはハイスペック」「行動力もあり結果も出しているスーパーウーマン」という理由で「フツーではない」というコメントも寄せられている。「普通」とは、その水準を多くの人が気にしている、使い方によっては反発も起こるワードであることがうかがえた。

著者の田村さんは、かつて『ブスのマーケティング戦略』(文響社/集英社文庫)という本で、「女性が見た目以外の武器を身に付けて、人生を幸せに生きる方法」を提案した、異色の税理士だ。2冊目の著作である本書では、「仕事で評価され、自信を持てる自分になる」ための34の方法が分かりやすく提案されている。その田村さん流の方法論の軸となる考え方は、「『デキる人』よりも『気さくな人』を目指す」「『性悪説』に立って仕事を進める」「コンプレックスと真正面から向き合う」の3つといえそうだ。これらによって田村さんは、見事なセルフブランディングを成功させている。

「デキる人」よりも「気さくな人」を目指す

仕事の場において「デキる人と思われたい」と感じている人は少なくないだろう。しかしその意識が強すぎるあまり、逆に信頼を失うこともある。

田村さんは29歳で自身の税理士事務所を開業した当初、「若いから、女だからといって、なめられたくない」と、顧問先に対してつい問い詰めるような言い方をしてしまい、関係が悪化して解約になってしまったケースがあった。以来、「上からのもの言いは誰もトクしない」と肝に銘じているという。

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