SKY-HI 個々の可能性を育むと決めて合宿参加者を増員連載 SKY-HI「Be myself, for ourselves」(15)

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SKY-HI主催のオーディション「THE FIRST」から誕生した7人組ボーイズグループ「BE:FIRST(ビーファースト)」が、8月16日に『Shining One』でプレデビューを果たした。25日は『スッキリ』(日本テレビ系)でパフォーマンスを初披露し、楽曲は25日付のオリコン週間ランキングで2冠を達成。16日に公開したMV(ミュージックビデオ)は、30日にYouTube再生回数が1000万回を突破するという驚異的なスピードで支持を広げている。[「THE FIRST」についてはこちら

SKY-HI(日高光啓)は新しいボーイズグループ結成のためにオーディション「THE FIRST」を開催した(写真:上野裕二)

彼らを生んだ「THE FIRST」の中でもSKY-HIがメインに据えていたのが「富士山合宿」だった。自身も約1カ月間、参加者と寝食を共にした。最終審査前に実施した本インタビューは、合宿形式での審査がどんな意図で行われたのかを振り返ったもの。単に参加者を「選抜」するのではなく、「育てる」ことで彼らの未来の可能性と真摯に向き合う、SKY-HIの姿勢が浮かび上がってくる。

合宿審査は、大きく3つのパートに分かれていた。1つ目は、与えられたトラックをベースに3グループがそれぞれ作詞・作曲・振り付けに挑む「クリエイティブ審査」。2つ目は、楽曲と振り付けが決められた課題曲による「擬似プロ審査」。3つ目は「VSプロアーティスト審査」と称して、SKY-HIが番組のテーマ曲として書き下ろした『To The First』を参加者たちが一丸となり、自分たちで歌割りと振り付けを作って披露させるというもの。15人で始まった合宿はこの3つの審査を経て人数が絞られ、合宿以降の最終審査には10人が臨んだ。しかし、「本当は合宿が終わるまで15人で行きたいな、というのはあったんですけどね」とSKY-HIは明かした。

「リアルな話で言うと、当初、合宿に連れて行くのは10人の予定でした。でも、2次審査を見た段階で才能のある方が多く、育成によって今後大きく伸びる可能性のある方も多かった。なので、最初から『グループのメンバーの候補』を10人に絞り込んでゴールを定めての集中的な育成より、それぞれの可能性と向き合って個々の才能を伸ばしていく方向にシフトし、人数もより多くの可能性を想定して15人まで増やしました。

もし10人に絞り込んでいたら、今、著しい成長を見せている方のなかには、すでに脱落していた方もいたでしょうね。ただ、15人にしたことで、合宿当初は定員2名の部屋に3人ずつ入ることになり、多少なりとも窮屈だったかと思います(笑)」。

合宿で実施する3つの審査の内容が決まったのも、課題曲による3次審査を終えた段階でのことだった。

「(合宿メンバー選抜のための)3次審査を見て、早急に直さなくてはいけない課題が見えたんです。それは、プロの楽曲を歌ったときに、カラオケの延長から抜け出せないパターンが多いということ。そんなグループを世の中に出すわけにはいかないですから。

歌唱やダンスのうまい下手ではなく、最低限、どの曲を歌っても自分の表現としてパフォーマンスできるくらいに『アーティストとしての自我』が芽生えていないと、1人もデビューさせられなくなっちゃうな、と。だから、彼ら自身のアーティシズムが育ちやすい『クリエイティブ審査』を早めにやろうと決めました」

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技術よりも重視した「プロとしての覚悟」
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