【Q】 通年着られるスーツってある?
【A】 この3条件をチェックしよう

Point1 目付け280g/m程度
通年スーツを選ぶうえで最も重要なのは生地選び。中でも目付け(1mあたりの生地の重さ)は着心地を大きく左右するポイントだ。現在、春夏生地は目付け200g/m台前半~中ごろ、秋冬は300g/m台が中心。それゆえ、中間をとった280g/m程度が好バランスとなる。
Point2 サージなど王道の綾織り
季節感につながる生地組織も重要。ホップサックやフランネルといった季節感が強いものは、通年スーツとしては不適切だ。季節を問わない組織の代表格はサージやギャバジンといった綾(あや)織り(ツイル)。平織りの生地もナシではないが、200g台だと冬は少々寒いかも。
Point3 ピンストライプなどシンプルな柄
生地感に加えて、柄ゆきも季節感に影響する。特にチェックは注意が必要で、明るい色の格子が入ったものを秋冬に着ると季節外れに見える場合も。ピンストライプのようなベーシック柄なら間違いない。ちなみに無地の場合、極端に明るいトーンは春夏感が強くなる。
【Q】 柄ものスーツがうまく着こなせない
【A】 0.5柄スーツなら誰でもカンタン
無地スーツがマンネリに感じて柄ものに挑戦してみたいが、着こなしがなんだか難しそう……。そうお悩みなら、“0.5柄”を選んでみよう。地色と同系色の柄や織り柄など非常に控えめな柄のことで、無地感覚で簡単にコーディネートできるのに、ほのかな洒脱(しゃだつ)さが薫るのが魅力だ。

【Q】 茶のスーツって老けて見えない?
【A】 +ブラックで脱オジサン!
ネイビー、グレーに続く“第3の定番”として近年認知されつつあるブラウンスーツ。とはいえ、その渋さゆえ“老けて見えるのでは”と懸念する声も。そこでおすすめなのは、Vゾーンに“黒”を効かせる技。これだけで、スーツの渋さが“枯れ感”に転ばず、モダンな印象に。かつて茶×黒の合わせはタブーとされていたが、これがかえって新鮮さを生むのだ。

【Q】 仕事に黒スーツ姿って礼服みたいにならない?
【A】 素材の表情に気をつけて選ぼう
ブラックスーツが旬!と聞いて試着してみたものの、どう見ても結婚式のオジサン……。そんな苦い経験を味わった方、素材選びを間違っていたのかも。礼服に見えない黒スーツ選びの要諦はずばり“素材の表情”にあり。春夏ならシアサッカーやリネン、秋冬ならフラノなど、凹凸感や起毛感のある生地を選ぶのが正解だ。ツルッとしたウールは避けよう。

[MEN’S EX Summer 2021の記事を再構成]

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