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命に関わる怖い「動脈硬化」 進行度どうすればわかる

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NIKKEI STYLE

日経Gooday(グッデイ)

この記事では、今知っておきたい健康や医療の知識をQ&A形式で紹介します。ぜひ今日からのセルフケアにお役立てください!

【問題】心筋梗塞などの命に関わる病気の原因となる「動脈硬化」。この動脈硬化の進行度を確認するための検査法についての以下の説明で、間違っているものはどれでしょう。
(1)血管年齢検査で実年齢相当であれば問題ない
(2)大まかな動脈硬化度は血圧の値から推定できる
(3)血管年齢検査は、血管の内壁の状態(なめらかさ)を推定するもの
(4)リスクを正しく把握するには「頸動脈エコー」検査も必要
 

答えは次ページ

答えと解説

正解(説明として間違っているの)は、(1)血管年齢検査で実年齢相当であれば問題ない(3)血管年齢検査は、血管の内壁の状態(なめらかさ)を推定するもの です。

心臓周辺の大きな動脈や脳の血管が「詰まる」「切れる」などの"血管事故"を起こすと、突然死することもあれば、一命を取り留めても麻痺が残って寝たきりになってしまうこともあります。その源流にあるのが、血管が劣化して傷つき、そこにコレステロールが潜り込んでコブ(プラーク)と化す「動脈硬化」です。

動脈硬化は、高血圧や脂質異常症[注1]、高血糖、喫煙、肥満などのリスク要因が重なるほど生じやすくなります。喫煙を除けば、どれも健康診断で、自分のリスクの大きさをある程度知ることができるものばかりです。しかし、健康診断の数値だけでは、血管にコブができているのか、あるとしたら破れやすい危険なコブなのかどうか…といったことまでは分かりません。そうした危険性も含めた血管の内壁の状態について、血管事故が起きないうちに知りたいところですが、何を調べればいいのでしょうか。

ちまたで耳にすることのある「血管年齢」を調べればいいのではないか? と思う人もいるでしょう。しかし、血管先生の異名を持つ、池谷医院院長の池谷敏郎さんによると、血管の内壁の状態まで知るには血管年齢を調べるだけでは不十分だそうです。

「どうすれば動脈硬化を元凶とした血管事故を防げるのか。そのカギを握るのは『血管力』だと私は考えています。血管力とは、『血管がしなやかさを保っているか』『血管の内壁がなめらかで、血液がスムーズに流れているか』の2点を評価したものです。血管年齢では、血管のしなやかさを評価することができます。しかし、血管年齢だけでは、血管の内壁がなめらかで血液がスムーズに流れているかどうかや、血管事故につながりやすいブヨブヨしたコブがないかどうかを評価するには限界があるのです」(池谷さん)

[注1]中性脂肪や悪玉〔LDL〕コレステロールが高くなったり、善玉〔HDL〕コレステロールが低くなったりして、血液中の脂質のバランスが悪くなる状態。

血管内壁の状態を知るには、「頸動脈エコー(超音波)」検査も

血管年齢は、「脈波」という、血管がドックンドックンと脈打つ際の波形や速さから、加齢とともに硬化する血管の硬さが、何歳相当まで進んでいるのかを推定したものです。血管年齢が実年齢より10歳以上も上であれば、動脈硬化の可能性が高くなります。ただし、血管年齢を調べても、それだけで血管の内壁の状態まで評価することは難しいのが実情です。

というのも、血管年齢は、緊張やストレス、睡眠不足など、その日の体調によってブレが生じることもあるからです。それに加えて、血管を詰まらせるもとになる、血管のコブの有無までは確認できないので、血管年齢だけで血管事故を起こすリスクまでは分からないのです。

 池谷さんは、血管のしなやかさを知る血管年齢に加えて、「頸動脈エコー(超音波)」という検査を受けることを勧めています。「血管力という概念は、血管年齢が示す『血管のしなやかさ』と、頸動脈エコーで分かる『血管の内壁のなめらかさ』を合わせたものです。血管年齢検査だけでなく、頸動脈エコーも受けておくことをお勧めします。実際、血管はそれほど硬くなっておらず、血管年齢検査では実年齢相当という結果でも、頸動脈エコーで数カ所のプラークが検出されるというケースは少なくありません」(池谷さん)

頸動脈エコーは、超音波を使って首の太い動脈(頸動脈)の画像をモニターに映し出し、血管にコブはないか、血液がスムーズに流れる状態か、つまり、血管の内壁の「なめらかさ」を調べる検査です。頸動脈を見れば、全身の血管の状態を推測することができます。10分程度の検査で、血管にできた大きなコブはもちろんのこと、破れやすいタイプの小さなコブも確認できるそうです。

頸動脈エコーには、目に見える動かぬ証拠として、本人が血管の状態を実感できるという利点もあります。

「例えば、悪玉のLDLコレステロール値が高い人の中には、薬を飲みたくないという人がいます。でも、頸動脈エコーで血管にコブがある画像を見れば、ほとんどの人は、『コブが傷ついたら命に関わってしまう』『内服が必要なら、ぜひ薬を飲んで治療したい』と思うようになります」(池谷さん)

それとは反対に、LDLコレステロール値が高いのに、頸動脈エコーではコブが見つからないケースもあります。その場合は、血管事故を起こす可能性はまだ低いと判断し、薬を使わず生活を改善しながら様子を見ることもあるそうです。このように、頸動脈エコーは血管のなめらかさを把握するだけでなく、治療方針を決める手がかりにもなるのです。

動脈硬化リスクが高い人、つまり、高血圧や脂質異常症、高血糖がある人や、喫煙する人、肥満(メタボリックシンドローム)の人は、年齢に関係なく、少しでも早く、血管年齢や頸動脈エコーなどの検査を受けましょう。また、大まかな動脈硬化度は、血圧の値から推定することも可能です。動脈硬化が進むと血圧が上がるため、血圧の値も、動脈硬化の進行の程度を推測する指標の1つとなるのです。血圧によるセルフチェック法の詳細は下記の「健康寿命や突然死回避のカギ握る『血管力』 測定する方法は?」をご覧ください。

この記事は、「健康寿命や突然死回避のカギ握る『血管力』 測定する方法は?」https://gooday.nikkei.co.jp/atcl/report/21/032900011/040500002/(田中美香=医療ジャーナリスト)を基に作成しました。

[日経Gooday2021年8月2日付記事を再構成]

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