――色が豊富で眺めていると、履きたくなりますね。でもなんとなく冬のイメージがあります。夏に履いてもいい靴下ですか。

石津「あまりおすすめしないな。やや冬よりの柄ですから。夏のベストにアーガイルは乗っからないでしょ。綿もののアーガイルもありますが、やっぱりウールベースの素材感があってこそ。そこはタータンチェックと同じです」

「アーガイルはやや冬よりの柄でウールがぴたりと決まる。夏は避けたほうがいいね」

――安藤さんは靴下をどうコーディネートに取り入れていますか。

安藤「靴下を選ぶ時、服の色に合わせるのはもちろんなのですが、柄を合わせるのも僕のやり方。アーガイルはチェックのカテゴリーに入れていて、アーガイルの靴下を履くときはチェックのネクタイを合わせます。あるいはチェックのスカーフを取り入れる。同じようにストライプの靴下のときはレジメンタルタイを選ぶなどと遊んでいます」

石津「自分の遊びを取り入れるのはいいことだけど、大事なのはそれなりのルールから外さない、ということ。たとえばアーガイルなら、アーガイルということで柄を守っている。でも、時々ものすごくひし形が細かいアーガイルがある。するとアーガイルが薄れてルールから外れてしまう。ほら、安藤さんのアーガイルは色で遊んでも、大きさはほとんど外していないでしょ」

横じまや迷彩 豊かな色を楽しむ

――せっかくの「アーガイル感」を大事にしないともったいないということですね。

石津「柄はアーガイルであっても標準的な大きさと異なるとNGなんだ」

――そのほかの遊べる柄、使える柄を石津さんに選んでもらいました。横じまはほんとうにバリエーションがあって楽しいですね。迷彩は色が美しいです。

安藤「この迷彩は風合いがいい英国の靴下なんです。こんな風に黒のタッセルシューズ(房飾り『タッセル』が付いた革靴)に合わせてポイントにします」

横じまはソックスの代表柄だ。黒のタッセルには迷彩柄。ベーシックカラーで構成されているので、革靴にも合う。奥の左から2足目がカーキ&オレンジ

――パンツはグレーでもネイビーでも黒でも合いそうですね。

石津「柄は変わっているけど、それぞれの色がベーシックなところがいい。パンツはグレーだね。こうして革靴に合わせて、オンのスタイルで着こなしてほしいですね。このカーキの靴下はかかととつま先だけオレンジが入っている。僕みたいに足が小さいと、ちょっとだけ後ろからのぞいて、隠れた面白さがある」

安藤「この靴下は、僕のイメージでは米ミリタリーのフライトジャケット『MA-1』。表はカーキで裏地がオレンジでしょう。カーキとオレンジの組み合わせ、好きなんですよね」

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