ボキャ貧脱出、おいしいワインを表現するには…

せっかくワインを飲むならば、「おいしい」だけでなく、気の利いた一言を添えたいもの。味わいの仕組みや、種類別にポイントとなるフレーズさえ押さえれば、初心者でもすぐに活用できる。

素晴らしいワインを飲んだとき、「おいしいですね」としか感想を言えずにもどかしく感じたことはないだろうか。もう一言感想を言えれば、気持ちが伝わるのに…。よりワインを楽しむためにも、味わいのボキャブラリーを増やしてみよう。

そもそも、ワインの味わいはどのように決まるのか。ワイン&食文化研究家の岡元麻理恵さんによると、ワインの味わいは、主に6つの要素と香りで構成されるという。「理想的なワインの味わいは、しばしば完全な球体のイメージで表現されます。それぞれの成分が個を主張しながらも突出せず、調和が取れた状態です」(岡元さん)。

6つの要素のうち、「味」に関しては、白ワインは特に酸味と甘み、赤ワインは酸味と甘みと渋みの影響が強い。「ボディ」とは、アルコール(グリセリン)やタンニン、酸、ミネラルなどのバランスで決まるもので、膨らみや重さとして感じられる。

口中の「余韻」は、香りも含めて“孔雀(くじゃく)の尾”のように長いものがいいとされ、甘口の高級白ワインでは20秒以上続くものもあるが、普通は3~4秒以上あれば評価される。「日本人はあまり余韻に対してコメントしませんが、『余韻が長いですね』などと言えれば一人前です」(岡元さん)。

とはいえ、いきなり6つの要素について気の利いたコメントをするのは難しい。そこで覚えておきたいのが、「ワインの熟成期間別のチェックポイント」だ。「ワインは熟成度によって、味わいに大きな特徴があります。まずはそこに着目して感想を言うのがいいでしょう」(岡元さん)。そこで4タイプのワインについて、チェックポイントと典型的なフレーズを紹介しよう。

まず、赤ワイン。特徴は、渋みを感じさせるタンニンの存在だ。したがって、渋みに着目してコメントする。さらに、若いワインと年代物とでは表現を変えるといい。

「タンニンは熟成とともに減っていき、角が取れた落ち着いた味になります。若いワインは『心地よい渋み』、年代物は『舌触りが滑らか』『複雑な味わい』などと表現できます」(岡元さん)

また、最近は温暖化や栽培技術が向上したせいかよく熟したブドウが取れるので、『果実爆弾』といったユニークな表現もあるという。