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アート&レビュー
JAZZYカフェ

2014/8/14

JAZZYカフェ

ハワイアン音楽でよく使われるウクレレでボサノバやスタンダードジャズを演奏したものも人気があります。少し個性を出したい時は、伝統的なハワイアン音楽をボサノバのリズムにアレンジしたアルバムもいいですね。楽器の音色の特徴に気を配るのもひとつ。ギターや南国の楽器「スティールパン」などは華やかさや軽快さに加え、清涼感もあります。ぜひ、こだわりのBGMで、おもてなしを楽しんでください。

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リゾート気分が楽しめるアルバム 暑い日が続き、夏バテでグッタリという人も多いのではないでしょうか。そこで今回は、リゾート気分が楽しめるジャジーなアルバムを紹介します。それも家族や友人たちと一緒に楽しめる、ホームパーティーのBGMなどにもお薦めの楽曲です。皆さんで楽しんでください。

アントニオ・カルロス・ジョビン「波」(WAVE)

アントニオ・カルロス・ジョビン「波」(WAVE) (ユニバーサル クラシックス&ジャズ)

ボサノバ誕生の中心的存在で、米国を中心に世界に広めた一人といえば、ブラジルのピアニストでソングライターのアントニオ・カルロス・ジョビン。世界中で大ヒットした「イパネマの娘」や「ワン・ノート・サンバ」など、数多くのボサノバの名曲を残しています。キリンを描いた美しいイラストが評判のこのアルバムは、1967年に発表したもので、「ジャケ買い」をする人も多いといわれる名盤です。ジャズのミュージシャンも多く参加し、洗練されたジャジーな雰囲気が感じられます。

キリンの絵からイメージを膨らませると、もしかしたら繊細なボサノバを思い浮かべるかもしれません。でも実際は、歌が入っているのはたった1曲だけ。あとはクラウス・オガーマン編曲・指揮によるストリングスの入った豪華なオーケストラアレンジで構成されています。映画音楽のような厚みのあるぜいたくなサウンドでつくられたインストゥルメンタルのボサノバは、聴けば聴くほど優雅な気分に。まるで大きなソファに寝転がっているような、居心地のよい時間を過ごさせてくれます。ビーチでのバーベキューでも、室内のパーティーでも似合う、滑らかで美しいサウンドです。

小野リサ「BOSSA HULA NOVA」

世界にボサノバを広めたのがジョビンなら、日本にボサノバの楽しさを広めたのは、間違いなく小野リサさん。2013年には、ブラジル音楽への献身と日本でのボサノバ普及の功績に対し、ブラジル政府から「リオ ブランコ国家勲章」を受章したそうです。日本人アーティストが、ネイティブなポルトガル語でボサノバを歌っている。それだけでもすごい事だと思いますが、彼女の場合は、ブラジルの巨匠たちとツアーをし、アジア全域でCDがリリースされるなど世界を舞台に活躍中。またジャズのスタンダードやフランス音楽、ソウルミュージックをボッサアレンジするなど、常に新しいチャレンジを続けています。

2001年にリリースされたこのアルバムは、ボサノバとトラディショナルなハワイアンソングをコンセプトにした作品。ハワイの国民的歌手、テレサ・ブライトとの共演でも話題を呼びました。民族音楽やカントリーミュージックなど、様々な音楽から影響を受けているハワイアンソングが、軽快なボサノバアレンジの中に自然に溶け込み、おしゃれでポップな曲に聴こえてきます。曲によってはスティールパンの音色も入り、無国籍な印象も受けるちょっと独特なサウンド。どの曲もぴりっとスパイスの効いたアレンジで、聴いていてワクワクしてきます。

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