ソフトバンクLINEMOからも「1000円切り」プラン

もう1つ大きいのは、携帯大手のオンライン専用プランから小容量・低価格のプランが出てきたことだ。ソフトバンクが「LINEMO(ラインモ)」において7月15日から提供を開始した「ミニプラン」である。

LINEMOはこれまで、他社のオンライン専用プランと同じく通信量20GBの「スマホプラン」(月額2728円)だけを提供してきた。ミニプランでは通信量を3GBと抑える代わりに、月額990円と1000円切りをなし遂げた。

LINEMOに新たに追加された「ミニプラン」。通信量は3GBだが、料金は月額990円と非常に安い

3GBで1000円切りという料金プランは、既に多くのMVNOが提供している。ただ携帯大手各社から回線を借りるMVNO(仮想移動体通信事業者)は、どうしてもネットワークの道幅(帯域)が狭く、多くの人が同時に利用する昼間から夕方にかけては通信速度が落ちやすい。

これに対してLINEMOの回線品質はソフトバンクと同じなので、ミニプランであっても混雑時の通信速度が落ちにくい。加えてミニプランは、従来のLINEMOと同じく、LINEのトークや通話などを利用したときの通信量をカウントしないので、優位性はさらに高まる。ただしLINEMOはミニプランでも店頭サポートは受けられない。

ミニプランであってもLINEMOはソフトバンクのサービス。回線品質はソフトバンクと同じなので、混雑時でも通信速度が落ちにくい
次のページ
「通話料半額」がMVNOの新たな武器に