ブライトリング、時計のサブスク「日本も」　CMO強調ブライトリングCMO　ティム・セイラー氏に聞く

名品「復刻」に手応え

――顧客の裾野を広げる新作も投入しています。21年には1940年代のモデルを再現した「プレミエ ヘリテージ コレクション」を発売しました。

「ブライトリングにはすばらしいアーカイブがあり、特に40年代～50年代は宝庫といえます。当社は力強いデザインチームを抱えており、歴史的アーカイブを現代流に解釈し、いまの消費者に興味を抱かせるデザインを生み出す才能にあふれています。最近、時計業界では名品を復刻する動きが目立っていますが、ブライトリングには2つの手法があります。1つは歴史的なモデルを完全によみがえらせる『リ・エディション』です。もう1つはプレミエ ヘリテージ コレクションのような、過去のコレクションからインスピレーションを得て現代的に解釈し直して、現代のテクノロジーを反映させていく製品です」

――プレミエ ヘリテージ コレクションにはコンセプト社やラ・ジュー・ペレ社といった外部のサプライヤーのムーブメントを搭載したモデルもあります。

「何よりも大事なのは自社のインハウスムーブメントを展開していくことですが、インハウスでカバーしきれない場合は、最高レベルのムーブメントを作っているサプライヤーを探します。そして、サプライヤーと協力し、ブライトリングの厳密な要件を満たすベースキャリバーへと強化します」

――5月に発売した新作「スーパー クロノマット」が狙う顧客層は。

「アイコニックなクロノマットをより現代的なスタイルに改変し、文字盤は大きめでパワフル、華やかなものにしました。比較的年齢が若い層へアピールできるのではないでしょうか」

（聞き手はMen's Fashion編集長　松本和佳）