質実剛健な米国製のTシャツが、1枚当たり2000円以下で手に入るのは魅力的だ。アメカジ好きだけでなく、スタイリストの間でも評価が高いという。おすすめの着こなしについても白木氏に聞いた。

「ボタンダウンシャツのインナーとして襟元からのぞかせる、というのはどうでしょう。その際は第2ボタンまで開けて着るのもいいですね。首元が詰まりすぎていない分、控えめで大人らしく主張してくれますよ。シャツの裾をタックインするとすっきりとまとまります」

一枚でも重ね着でも ゆったり着られる別注ヘインズ

「一度自分のお気に入りを見つけてしまえば、あとは試着をせずに買い足し続けられます。外出用に着るなら、首元が伸びにくいものがおすすめです」

そう語るのは「ADAM ET ROPE'(アダムエロペ)」スタッフの神原啓助氏だ。条件に合う一着として、首元が詰まったモックネック仕様のTシャツを紹介してくれた。米国の老舗、Hanes(ヘインズ)に日本のセレクトショップが別注した商品だ。

東京都港区白金台のセレクトショップ「BIOTOP(ビオトープ)」がTシャツの定番ブランド、Hanesに別注した一着。生地の厚さを変更し、オーバーサイズで着られるように着丈や身幅、袖丈を新たに調整した。2枚入り。 Hanes for BIOTOP / 2P Mock-Neck T-Shirts 5940円

「クルーネックに比べて、首元が伸びにくいのが最大のポイントです。長く着るのに適した一着です。ほどよくゆとりのあるシルエットなので、トレンド感がある着こなしにも取り入れやすいですね」

やや詰まった印象の首元とゆったりしたシルエットの対比がユニークな一着だ。一枚で着ても物足りない印象は感じさせない。重ね着がメインとなる秋口はどう着こなせばいいだろうか。

一般的なモックネックより襟の立ち上がりは控えめ。通常のクルーネックにはないニュアンスだ

「ジャケットやカーディガンを上に羽織ると、トラディショナルな雰囲気でまとまります。その際は前のボタンを開けてTシャツの首元を見せることで、コーディネートのアクセントとしても活用できますよ」

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