バーニーズの赤パンで装いに覚醒 フェイラー川部社長フェイラージャパン社長 川部将士氏(下)

「学生時代はずっと、真の美しさは肉体に宿る、男が着飾るべきではない、と思っていました」(東京都中央区のフェイラー銀座本店)
「学生時代はずっと、真の美しさは肉体に宿る、男が着飾るべきではない、と思っていました」(東京都中央区のフェイラー銀座本店)

「着飾るのはカッコ悪いこと」と、若い頃はあえておしゃれを否定し、チェーンストアの定番スーツで仕事をしていた――。ドイツのタオル地ハンカチ、フェイラージャパン(東京・千代田)社長、川部将士さんのそんな価値観を一変させたのが、セレクトショップ、バーニーズジャパンだった。30代で出向した別世界。ファッション好きのスタッフたちからチャレンジの大切さを教わり、それまで手を出したことがない着こなしに挑戦し、自分が知らない自分を発見できた。今では着ることもなくなった原色のアイテムも、感性を磨くための大切な投資だった。(この記事の〈上〉は「コレだ!『ラグビー体形生かす服』 フェイラー川部社長」




――新型コロナ感染拡大によって装いのカジュアル化が進み、東京・丸の内でもスーツ姿が減りました。川部さんの服装には変化が起きましたか。

「外部の方とお会いするときはスーツですけれど、普段はカジュアルスタイルがとても多いですね。社内の人間とはなるべくフラットに会話したいものですから、スーツでビシーッという格好はあまりしません。少しリラックスした服装を心がけています」

職場のカジュアル 襟は必要

――リラックスしたときでもジャケット必須であるとか、ご自分なりのルールはありますか。

「特にありませんが、Tシャツは着ませんね。デニムで出社することもありますけど、上は夏ならば麻のシャツなど、襟つきのシャツを合わせます。色のトーンは圧倒的にブルー系が多いです」

――2008年に住友商事から当時事業会社であったバーニーズジャパンに出向しました。

「バーニーズへの出向はほんとうに急で、異動期も12月とイレギュラーでした。名前は知っていましたし、1~2回くらいは買い物もしたことがありましたが、みんながおしゃれを競い合う世界というイメージが強く、自分が行くとなると『どうしよう』『あんなところに行くのか……』と考え込んでしまって。そこで異動前の1カ月はこれまでこんなに服を買ったことはないというくらい、服を買い集めました」

「バーニーズではファッション好きのスタッフからチャレンジすることの大切さを教えられました」
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