健康・医療

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歯ぎしり、寝汗…潜む意外な原因「夜間低血糖」

2014/8/10

そもそも夜間低血糖を起こしている人は、日中も血糖値の変動が激しいという。糖尿病の糖負荷試験では、ブドウ糖をのんで2時間後までの血糖値しか調べないが、溝口院長のところでは5時間調べる。「通常の試験では『正常』でも、5時間測定すると血糖値が異常に乱高下していたり、糖を処理するインスリンが過剰に分泌されていたりして、血糖の調節障害が起こっている人が少なくない(図2)」(溝口院長)

図2 どちらも通常の検査では「正常」。右は血糖値がドカンと上がって急降下。下がるときにパニックを起こしやすい。左は血糖値が十分上がらず、疲労感や抑うつが強い

改善法はあるのか。鍵は食事だという。「低血糖は血糖値がグンと上がった後、反動で起こる。血糖値を上げるのは糖質だけ。夜間低血糖を改善するには、夕食の糖質を抜くか、極力少なくして、食べる順番も最後に回す。こうして血糖値をなるべく上げない食生活をまずは1週間続ける。それでも改善しないなら昼食の糖質も抑えて、もう1週間様子を見て」と溝口院長。

低血糖を防ぐ食べ方
血糖値の急上昇&急降下を防ぐには、ご飯やパンなどの糖質を抑え、たんぱく質を増やすのが一番。「懐石料理などは、最後にご飯が少しだけ出てくる。あれがお手本」と溝口院長。先に野菜や肉、魚などをしっかり食べ、糖質を食べるなら最後に少し。順番を変えるだけで、血糖値の上がり方が緩やかになる。

この人に聞きました

溝口徹さん
新宿溝口クリニック(東京都新宿区)院長。2003年、日本初の栄養療法専門クリニックを開設。睡眠中のくいしばりと血糖値との関係をテーマに、日本歯科大学と共同研究を始めたばかり。

(ライター 佐田節子)

[日経ヘルス2014年8月号の記事を基に再構成]

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