私たちの生活になくてはならない水。家の中にいて、水道を使わない日というのはないでしょう。毎日使う水道だからこそ、使い方によっては無駄なことをしてしまっているかもしれません。
今回は上手に節水して、水道代の節約につなげる方法をご紹介します。
昭和の時代からいわれている節水方法は?
昭和の時代からよく知られている、水道代の節約のための様々な方法があります。果たしてこれらは有効なのでしょうか。
・トイレのタンクに水の入ったペットボトルを入れる
トイレのタンクの中に水の入ったペットボトルを入れると、流してもペットボトル分の水は入れ替わらないので、その分節約になるという理屈です。
しかし、狭いタンクの中にペットボトルを入れることが故障の原因となるケースが多く、メーカーからも「タンクに異物をいれないでほしい」と注意喚起が出ています。またトイレを流すために必要な量の水が流れるよう設計されているので、水量を減らしてしまうと流れきらず、詰まりの原因にもなりかねません。ペットボトルをタンクに入れるのはやめましょう。
・水をためるときは水を少量ずつ出す
水をチョロチョロと少量ずつ出していれば水道メーターにカウントされないので、お風呂や洗濯機に水をためるときは少量ずつにしようという節約ワザがありました。しかしこれは昔の話。現在の水道メーターは少量ずつ出してもしっかりカウントされるので意味がないのです。
トイレは大・小使い分け
それでは、トイレの節水・水道代の節約はどのようにすればよいのでしょうか。多くのトイレには大と小のレバーがあります。けれど、意識せずに毎回「大」で流している人は少なくありません。20~30年前に販売された比較的古いタイプの便器では1回に流れる水の量が大で約8~10リットル、小で約6~8リットルと約2リットルの差があります。
近年の節水型のトイレの場合はそもそもの水量が少ないですし、大と小の差も0.5~1リットル程度と昔ほど大きくはありません。それでも無駄に大の水量を流すのはもったいないことです。大と小は意識して使い分けるようにしましょう。