ビジュアル解説 「忘れ物防止タグ」の基礎知識忘れ物防止&紛失トラブル解決(上)

2021/9/14

「忘れ物防止タグ」と呼ばれるグッズが注目を集めている。通信機能を備えた小型のデバイスを鍵や財布など、なくして困るものに取り付け、紛失時にスマートフォン(スマホ)のアプリなどと連携して場所を特定する仕組みだ。今回はその基礎知識を紹介。ここではビジュアルで解説する。

【記事本編はこちら】「忘れ物防止タグ」の基礎知識 財布や鍵に付けて安心

ボタン型にカード型、利用環境に合わせよう

図1 紛失したら困るのが、財布や鍵の類い。最近は職場の入館証がカードキーを兼ねることもあり、こちらも紛失したら始末書ものになりかねない。こうした紛失を予防したり、紛失したときの探索の手がかりにしたりできるグッズが「忘れ物防止タグ」だ。さまざまな形状の製品から自分に適したものを選び、大事なモノに取り付けておくことで見つかる確率が上がる。スマホもどこに置いたかわからなくなりやすいものの1つ。こちらもOS標準の「探す」機能を駆使することで紛失を防止できる

音や地図、通知などで探す

図2 忘れ物防止タグは、なくしたものを探し出す仕組みを備えている。自宅内など自分の近くにあれば遠隔操作でタグの音を鳴らしたり、スマホの画面に置き場所の方向や距離を示したりできる。屋外など離れた場所で落としても地図上で現在地を確認可能だ。タグを付けた物を置き忘れたらスマホに通知して教えることも可能。スマホの場合は操作をロックしたり、スマホを初期化してデータの盗用を防いだりすることもできる
図3 忘れ物防止タグは、基本的にBluetoothでスマホと連携(ペアリング)して利用する。このため、ペアリングされていれば近くにあり、ペアリングが切れたらBluetooth圏外に忘れたことがわかる。この仕組みなどを応用して、置き忘れを通知してくれる製品もある
図4 近くにあるときの検知精度を高めたのが、アップルの「AirTag」。超広帯域無線(UWB)対応のU1チップを内蔵したiPhone11以降と組み合わせると、AirTagがある方向と距離を割り出すことができる

遠隔地での紛失は「協力者」の存在が鍵

図5 忘れ物防止タグがBluetoothの圏外にあっても探し出す仕組みがある。その際に鍵を握るのが同じ製品を使うほかの利用者。紛失したタグの電波を同じ製品の利用者(スマホ)が検知すると、所有者に通知が届き検知された場所がわかる(1)~(4)
図6 出先などでなくした忘れ物防止タグを見つけるには、より多くの利用者がいることが重要。人数は製品によってバラバラだが、定番製品の「Tile」では公式アプリ上で近くの利用者数を確認できる
図7 AirTagの利点がこれ。一般的な忘れ物防止タグは利用者同士で探し出すしかないが、AirTagは大勢いるiPhone利用者が協力者となる
図8 紛失時に所有者の個人情報、協力者の情報はどう扱われるのか。どちらも匿名化の技術により、互いに知らされることはない。例えば、AirTagの場合、所有者の情報は協力者に伝わらないし、誰が検知したか所有者にはわからない。ほかの製品でも、基本的に個人情報は守られている
図9 公共交通機関の遺失物センターや、都市内を移動するタクシーなどを忘れ物防止タグの検知スポットとして稼働させているのが、Tileと国内ベンチャーの「MAMORIO」シリーズだ。特に後者は、鉄道だけで700路線に導入済みという。AirTagはこういった検知スポットは導入していない

紛失スマホは「探す」機能で見つける

図10 スマホの場合は、電源さえ入っていればGPSや通信キャリアの基地局、Wi-Fiなどで現在地を特定する。さらに通信できる状態なら各OSの専用クラウドへ位置情報が送られるため、パソコンなどで現在地を調べられる

(1)アップル「AirTag」

図11 2021年4月下旬に発売されたアップルのAirTag。大きさは500円玉よりやや大きく、直径31.9ミリで厚さは8ミリ。背面がスピーカーになっている。実売価格は3800円
図12 鍵などを取り付ける便利なアップル純正のアクセサリー「AirTagレザーキーリング」。ステンレス素材のリングとレザーを組み合わせた。カラーは全5色。実売価格は4500円
図13 サードパーティ製のAirTagアクセサリーも豊富。iPhoneなどの周辺機器を多数手がけるベルキン製のキーリング「AirTag用キーリング付きセキュアホルダー」は実売1600円と純正品より安価だ

(2)「Tile」シリーズ

図14 米国発の忘れ物防止タグがTileシリーズ。複数の製品がある。写真は定番「Tile Mate(2020)」で、実売価格は2500円
図15 「Tile Slim(2020)」は財布などに入れやすいカード型。実売価格は3900円

(3)「MAMORIO」シリーズ

図16 国内ベンチャーMAMORIOの製品は、置き忘れた時に通知する機能がある。写真はタグ風デザインが定番品で、実売価格は2800円
図17 「MAMORIO FUDA」はパソコンの天板などに貼り付けられる。実売価格は3300円

【記事本編はこちら】「忘れ物防止タグ」の基礎知識 財布や鍵に付けて安心

(ライター 原如宏)

[日経PC21 2021年10月号掲載記事を再構成]

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