これまでDXやデジタル部門とあまり関わりのなかった人でも年収を上げるために、あるいはDX化が進むビジネスの世界で生き残るために、デジタルシフトに取り組むにはよいタイミングだと思います。今後は現在行っている業務を自分自身でデジタルを活用して効率化したり、自分ではできなくても情報システム部門や外部の協力会社と一緒にDX化したりする能力が一定以上のポジションに就くには欠かせなくなってくるでしょう。

「ノーコード」がDX人材への道を開く

また、「IT(情報技術)を使ってこんなアイデアを実現したい」というときに、それができるかどうかの判断や、ITと人間が行う業務の切り分けを見極める能力はマネジャークラスには不可欠になってきます。米IT大手のグーグルやアップルなど「GAFA」のトップの経歴を見れば、ITに関する理解と経験はこれからのビジネスに不可欠だと分かります。

これまでDXに関する業務は主にIT側の人が行っていましたが、やはり大幅な業務効率化やイノベーションの創出にはそのビジネスに対する深い理解が必要で、ビジネス側の人間がしっかり関与していく必要があります。

ビジネス側の人間の関与を阻んでいたのはデジタルスキルの壁です。プログラミングが分からなければ、アプリを作れませんでした。ところが最近、プログラミングの知識がなくてもアプリやウェブサイトを作れる「ノーコード」技術の普及でデジタルスキルの壁が大きく下がってきました。

ノーコードとはプログラミング言語で記述することなしに、アプリやウェブサイトなどのソフトウェアを開発できる技術です。ノーコードツールを使えばプログラミングの知識がなくても、インターネットショップの開店やスマートフォンアプリ、業務用アプリの作成などが可能になります。

つまり、プログラミングの専門知識を持っていない人でもデジタル化やDXに関わることができるようになるわけです。これまで身に付けてきた業務の知識や経験を生かせることにもなります。

ノーコードは既存のサービスに比べ、開発スピードの向上や大幅なコスト削減が期待できます。例えば従来、事業会社の活動を支援するSIer(システムインテグレーター)に数千万円で丸投げ発注していた業務がノーコードを使えば1桁安くできるというようなことにもつながります。

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