「Windows 10(ウィンドウズ10)」を使いこなしてスキルアップする技を紹介する連載。最終回となる第6回は、日本語入力をカスタマイズで素早く快適にする技を紹介しよう。
◇ ◇ ◇
ウィンドウズ10には、日本語入力機能として「Microsoft IME」(以下、MS-IME)が標準搭載されているが、2020年春の機能更新「メイ2020アップデート」で大幅にバージョンアップされた。
それまでのバージョンでは、アプリの切り替え時に画面中央に目障りな入力モードを表示していたが、新バージョンでは廃止。さらにIMEのオン/オフに関連するキーカスタマイズを簡単にできるようにした。
今回はこれらの変更点に加え、日本語入力にまつわる各種の機能、文字入力に欠かせない「コピペ(コピー・アンド・ペースト)」を便利にする機能を解説する。
2つのイライラが「無効」に
以前のMS-IMEでは、アプリのウインドウ切り替え時、画面中央に大きく「A」や「あ」とMS-IMEの入力モードが表示され、煩わしかった。また、キーの誤操作で「ローマ字入力」と「かな入力」を切り替える確認メッセージが表示されて作業が中断されることがあった。これらはいずれも、現在のMS-IMEでは表示されなくなっている(図1)。

画面中央の入力モード表示は廃止され、ローマ字入力とかな入力の切り替えは、標準で画面右下の「あ/A」ボタン(入力インジケーター)で表示するメニューだけで行う方式になった(図2)。キー操作で切り替えたければ、設定画面で変更できる(図3、図4)。なお、すべての設定はウィンドウズ10の設定画面で行うようになっている。



簡単になった2つのカスタマイズ
また、現在のMS-IMEでは、ツールバーの表示や(図5)、スペースキーの両隣にある「無変換」と「変換」に「IME-オフ」、「IME-オン」などを割り当てるカスタマイズが簡単にできる(図6)。


このように、現在のMS-IMEは全体的に見て使い勝手が向上しているが、互換性維持のため以前のバージョンに戻すことも可能だ(図7)。
