妊娠力の低下は31歳から、女性のカラダ4つの変化女性ホルモンの学校(3)

日経ヘルス

月経、妊娠・出産、病気予防、女性らしさ……。思春期から更年期まで、40年以上にわたって女性の体に深くかかわる「女性ホルモン」。このホルモンの働き、実力、付き合い方について、3回連載でとことん紹介します。最終回の今回は生涯のホルモンの流れ。実は月経がなくなる10年以上前から卵巣の機能はがくんと落ち始めているのです。

卵巣機能の衰え最初のサインは妊娠力低下

(イラスト:もり谷ゆみ、以下同)

女性ホルモンには大きく2つの「波」があり、私たちは常にこの波に揺さぶられている。1つは月経や排卵を起こす「毎月の波」、そしてもう1つが思春期、性成熟期、更年期と続く「一生の波」だ。

今回はこの「一生の波」を考えよう。

女性は10代で初経(初潮)を迎え、その後、妊娠・出産を経験し、50歳前後で閉経を迎える。この約40年もの間、ずっと体をコントロールしているのが、女性ホルモン。

女性ホルモンのエストロゲンは、骨や血管を強くしたり、肌をきれいにしたりするなど、女性にとっては守護神のような存在。ただ、いいことばかりとも限らない。「月経痛やPMS(月経前症候群)、さらには乳がんや子宮がん、子宮筋腫などを引き起こすのも、実は女性ホルモンの仕業」と三宅婦人科内科医院の三宅侃院長。

こうした女性ホルモンの波に揺さぶられながら、やがて直面するのが更年期。「更年期は思春期と並ぶ、女性ホルモンの大変動期」と東邦大学医療センター大森病院産婦人科の片桐由起子准教授。エストロゲンの急減に伴い、月経不順やのぼせ、イライラなどの症状が表れやすくなる。

エストロゲンは女性の健康を守ってくれるが、一方で悪さも……
・乳がんや子宮がんのリスクを増やす
・子宮筋腫や子宮内膜症の原因になる
・血栓を作りやすくする
・月経痛やPMSを引き起こす