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藤野英人・レオス・キャピタルワークス会長兼社長

藤野英人・レオス・キャピタルワークス会長兼社長

運用資産残高が1兆円を超えるレオス・キャピタルワークスの会長兼社長の藤野英人氏は、愛知県立旭丘高校出身。成績抜群で東京大学合格は確実と思われたが、まさかの不合格で早稲田大学法学部に進んだ。2年間、気力をなくしていたが、ある出会いをきっかけに発奮したという。「人生観が変わった」という大学時代の出会いとは。

旭丘高校から現役で東大に行くつもりだったが、校内の制服をめぐるゴタゴタに巻き込まれ、あえなく不合格。浪人し満を持して臨んだ2回目の受験も、当日のハプニングで失敗。2浪する気力は残っていなかった。

投資の世界に生きる僕は、今では「所詮は運。一つひとつの勝負にこだわらずに、良いやり方で挑戦し続ければ、運が味方してくれる」と言っていますが、当時は自分の運の悪さを呪い、落ち込んでいました。滑り止めのつもりだった早稲田大学の法学部に入学しましたが、最低限の授業にしか出ず、たまに「早稲田大学ショパンの会」というピアノサークルや司法試験の自主勉強会に行くくらいで、ほとんど引きこもり状態でした。家でピアノばかり弾いていたので、隣の家の人に「音大合格おめでとうございます」と言われたくらいです。

もちろん成績も落ちる一方です。中学高校とずっと成績はトップだったので、急に下りのエスカレーターに乗ってしまったような気がしました。数少ない楽しみの一つは公募ガイドを見て、エッセーコンテストに応募することでした。小学校時代から古今東西の名作を読み込んでいましたから、起承転結をつけ、人をクスリと笑わせる要素を忍ばせつつ文章を書くのはお手の物でした。

応募するコンテストは自分なりの基準で選んでいました。「受賞によって万が一にも人生が開かれたりしないこと」「実績がないこと」「賞金がしょぼいこと」の3つです。なぜなら、この3つがそろえば競争相手が少ないことが確実だからです。審査員の経歴を調べ、著書があればそれを読んで、その人が好きそうなキーワードを400字の中にちりばめておけば、ほぼ全戦全勝です。まるでコレクターのようにしょぼいコンテストの入賞実績を積み上げていました。

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