密閉性の高いイヤーチップが付属

イヤーチップは耳側に厚みのある形状を持つ。柔らかい素材を利用しているためか、耳の穴の中にしっかりと密着し、適度な密閉状態を作り出す。音量を上げても周囲に音が漏れることはなかった(図7)。

図7 付属のイヤーチップは、柔らかいポリウレタンフォームを素材に使う。耳との接触面を増やすような形状に設計しているという。大中小3種類のイヤーチップが付属

イヤーチップは3種類が付属しており、大きさを選べる。アプリには耳の密閉具合を確かめる機能があり、大きさを選びやすい(図8)。

図8 アプリにイヤーチップの診断機能があり、耳がしっかりと密閉できているか確かめられる。自分の耳の形に適したイヤーチップを選びやすい

アプリでノイズ低減機能を管理

音質の設定や機能はスマホのアプリで指定できる。ノイズ低減機能のほかに外音取り込み機能があり、取り込みの強弱を指定できるので用途によって使い分けがしやすい(図9)。

図9 スマホのアプリから、音質の変更や外音取り込み機能の強弱を指定できる。イヤホンや充電器のバッテリー残量もアプリで把握できる。Bluetoothの接続プロトコルの確認も可能だ

アプリで特に優秀なのが、行動によってイヤホンの動作モードを切り替える機能だ。これを使うと、歩いているときや運動しているときは外音取り込み機能に、止まっていたり交通機関で移動したりするときはノイズ低減機能に自動的に切り替わるので、いちいち動作モードを切り替えなくてよい。場所による切り替えも可能で、家では音楽重視、職場では通話重視といった設定も可能だ(図10)。

図10 アプリは「アダプティブサウンドコントロール」という機能を持ち、現在の行動や場所を把握しそれに合わせて動作モードを切り替える

驚きのノイズ低減機能

ノイズ低減機能はかなり強力だ。自宅やオフィスだけでなく、街中や電車内で使っても周囲の雑音がほぼ何も聞こえなくなり無音に近い状況を作り出せる。ただ、音楽を聴いていると話しかけられた声や放送によるアナウンスもほぼ聞こえなくなるので、状況に合わせて外音取り込み機能と切り替えて使ったほうがいいだろう(図11)。

図11 ノイズ低減機能をさまざまな場所で試した。自宅で使うと、空調の音や虫の鳴き声、周辺道路の騒音といった耳障りな雑音がほとんど消えて無音に近い状態になる。人の声は2メートル以内にいる人の声ならわずかに聞こえる程度で、それ以上離れると聞こえない

(ライター 田代祥吾)

[日経PC21 2021年10月号掲載記事を再構成]

MONO TRENDY連載記事一覧