「挑戦したい」という思いでこの映画に臨んだ

柚月裕子の同名小説を白石和彌が実写化した『孤狼の血』の続編『孤狼の血 LEVEL2』。大阪出身の西野さんは本作で広島弁を話す姉御肌の真緒役を演じる。

「オファーをいただいた時はビックリしました。『本当に私なのかな、間違えてないかな』って。この映画の雰囲気に自分が入ることが、パッと想像できなかったんです。もちろんうれしさもすごくあったけど、ちゃんと期待に応えられるか、どこか不安な気持ちも抱えてましたね。

クランクインするまでは、台本を読み込んで真緒のセリフや行動から役をイメージしていました。初めての撮影は元々、セリフのなかったシーンだったんですけど、いざ入ってみたら『西野さんのセリフを追加します』となり、そこは結構慌てながらなんとか乗り切りました。イメージしていた感じで演じて、監督からダメ出しはなかったので、『これで良かったのかな』と思いながら、初日を終えました。

私と真緒の共通点は感じなかったです。というのも、姉御感は私の中にまったくない要素。私には兄がいて、私自身めちゃくちゃ末っ子気質なんです。なので、身近にいる面倒見の良い人を頭に描きながら、演じていました。『挑戦したい』思いでこの映画に臨みましたけど、面倒を見る側の役を演じるという意味でも新しい挑戦になったと思います」

スタンド・華を営むママの近田真緒役を演じる西野さんと、日岡秀一役の松坂桃李さん (c)2021「孤狼の血 LEVEL2」製作委員会

今作で西野さんは主演の松坂桃李さんと多くのシーンを共にした。

「松坂さんとは、オフの時間にゲームの話をしていました。撮影していた頃、私も松坂さんも共通のゲームをしていて、『難しくないですか?』なんて質問したり。シリアスな映画だけど、休憩時間はたわいもない話もしていました。

ある日、撮影現場に飲むビタミンCのサプリメントが置いてあったんですけど、すごく味にパンチがあるやつで。私は以前飲んだことがあって、でも松坂さん飲んだことなかったみたいだったので、『これだ』と思って(笑)。『衝撃的な味がするので、水なしで飲んでみてください』と勧めたら、すごい良いリアクションをしてくれました(笑)。それもわざわざその日の撮影を終えて私服に着替えてから飲んでくれて、『松坂さんは優しいな』と思いました」

パンチのある味のサプリメントを松坂さんに勧めたお茶目な西野さん。「松坂さんに『私はすぐ水で流し込むんです』って言ったら、『えっ? ひどくない? 水なしで飲んでくださいって言ったじゃん(笑)』って」
劇中には西野さんが感情をむき出しにするシーンもある。「すごく大事なシーンだと認識していたし、自分が出てくる中でも大きな動きのある場面だったので『頑張らなくちゃ』という気持ちでした」
次のページ
意識が変わって社交的に