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赤楚衛二 見ている方向が一緒だと、深く携われる

赤楚衛二インタビュー(下)

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NIKKEI STYLE

日経エンタテインメント!

放送中の7月期ドラマ『彼女はキレイだった』に出演している赤楚衛二。国内外で高く評価された『30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい』(通称『チェリまほ』)で、ブレイクを果たしてからの連ドラ第1作目となる。『チェリまほ』を経てのラブストーリーであり、今度はヒロインに思いを寄せる役。見える景色は違うのか。

前回の「赤楚衛二 『彼女はキレイだった』樋口役は全部新しい」に引き続き、話を聞いた。もう1つの新作『妖怪大戦争 ガーディアンズ』についても、俳優として現在どのような思いを持っているのかを探った。[日経エンタテインメント! 2021年8月号の記事を再構成]

ヒントを求めて原作ドラマを参考に

『彼女はキレイだった』は、韓国の人気ドラマが原作。赤楚はこれまで『チェリまほ』をはじめ、『ねぇ先生、知らないの?』(2019年)や、映画『思い、思われ、ふり、ふられ』(20年)など、マンガ原作の作品への出演が比較的多く、以前の取材では、原作を読んでビジュアルを参考にすると話していた。今回は映像作品で、樋口にあたる役は、チェ・シウォンが演じている。同じように参考にしたのか。

「そうなんですよ。最初は映像に引っ張られるのが怖くて見なかったんですが、ニュアンスだったり、距離感だったり、ヒントが欲しくなって、結局見まして。『うわーこの作品、こんな面白いんだ』って、余計プレッシャーを感じましたけど(笑)。とんでもなくよく出来たストーリーだし、登場人物も生き生きとしていて。

結果、めちゃくちゃいいヒントになりました。『こうやって話してるのか』とか、『こういう歩き方なんだろうな』とか。人との接し方も、『だよね』って納得して。1個ずつ確認しながら、不安なポイントをつぶしていく作業ができました。

でも大前提として、あくまで原作ドラマのチームのみなさんが生み出したルックスだったり、お芝居のアプローチだったりすると思うんですね。そこに合わせにいってしまうと、『ヒゲを生やさないといけない』とか、身長や体格的にも『僕、違うな!』っていうのがあって(笑)。なので、そのあたりは『自分が作り上げるのはこっちだ』みたいな方向性でいけば、ちゃんとリスペクトになるんじゃないかと思っています」

1カットに魂込める三池監督の現場

『この恋あたためますか』(20年)の仲野太賀、今年1月期の『オー!マイ・ボス!恋は別冊で』の間宮祥太朗のように、最近は、ヒロインに思いを寄せながらも恋が成就しないキャラクターは、視聴者からの共感を集めることが多い。赤楚人気も、ますます上昇することが予想される。そんな彼のもう1つの最新出演作が、公開中の『妖怪大戦争 ガーディアンズ』だ。特殊メイクを施し、天邪鬼を演じている。

「メイク時間が長くなる大変さはありましたが、楽しかったですね。見た目の力ってすごいんだなっていうのは改めて思いました。普段のこの生身の状態だったら、この芝居の選択は絶対にしないっていうのも、妖怪の姿だったらできちゃう、っていうのがあって。選択肢が増えたことで、アイデアがたくさん浮かぶようになりました。

三池(崇史)監督は、すごく丁寧に撮る方でした。『ここのリアクションだけ撮るよ』とか、『ここのセリフだけいくよ』とか。テストをやった後に、落ち葉を1枚ずつ整えたり。セッティングに時間をかけるので、テストから本番まで15分くらいあるんですね。その間、テンションだったり、こういう感じでいこうっていうのを保ちながら。1カットに魂を込めるような現場で、持久力プラス、瞬発力が必要でした。

衣装合わせのときの緊張感は、忘れられません。監督と役についてお話ししたかったんですが、できなくて。結局、撮影初日の朝にもう1回衣装合わせをやることになったので、その日までドキドキ。それで、当日に役について聞いたら、めちゃくちゃ丁寧に寄り添って答えてくださいました。

妖怪という、いつもとは全く違う役ができて、いい経験になりましたね。でも僕、特殊な役は多いんですよ。『チェリまほ』の魔法使いもそうですし、『仮面ライダービルド』(17年)も、地球外生命体とのハーフみたいな役だったので。『妖怪大戦争』を機に、もっと変な役も増えたらうれしいです(笑)」

躍進のきっかけとなった、『チェリまほ』の本間かなみプロデューサーは、『わたし旦那をシェアしてた』(19年)での演技が、安達役の決め手になったと明かしている。

「そうなんですか? 『わたし旦那をシェアしてた』は、今振り返るとすごくきつかったんですよね、精神的に。辛い過去を背負った役柄で、複雑な生い立ちだったり、お姉ちゃんが殺人事件の被害者になって、その男を殺すために生きているっていう。

僕も『ライダー』が終わって、『イノセンス 冤罪弁護士』(19年)以来の連ドラレギュラーというところで、こんなありがたい役をいただいたからには、どうにか成功させなければいけないって、追い込んでしまって。当時はまだ、自分のことを認めてあげることができなかった時期で、極限できつかったんですが、ただ、周りの共演者の方々や、スタッフさんが本当に素敵な方たちだったので、みなさんに助けられました」

チームを意識するようになって変化

この日の取材では、「チーム」という言葉が複数回出るなど、「みんなで作り上げる」ことへの意識の強さがうかがえた。そのことを指摘すると、「えっ、そんなに『チーム』って言ってました? 何でだろう。無意識です」と笑いながらも、こう話してくれた。

「それで言うと、20代前半でオーディションを受け続けていた時期は、『この役を絶対勝ち取りたい」みたいな、『自分さえできればいい』ぐらいの感じだったんです。周りが見えていないし、見る余裕もなかったですし。そこから、少しずつ作品に携わっていくなかで、変わってきた感じです。

振り返ってみると、『チーム』を意識するようになったのは、初めて単独主演をした単発ドラマの『パニックコマーシャル』(19年)からですね。撮影期間は1週間ないくらい、台本が届いたのもギリギリで、セリフがずーっとあって。他の作品も被っていた時期だったので、ものすごくハードだったんです。

でも、本当にみなさんに支えてもらって。プロデューサーさんは初めてのプロデュース作品、監督もずっと助監督をやっていて、今回初めて撮るというような、フジテレビの若い方が中心で。5日間くらいしかなかったのに、すごく仲良くなって、いまだに連絡を取ったりしています。

加えて、『パニックコマーシャル』で初めて、意見が言えるようになりました。より深く作品に携わりたい気持ちが強くなって、クリエーティブの楽しさを知れたというか。それまでは、深く絡む相手との関係性までで終わってしまっていて、全体は見られていなかったと思います。

テーマだったり、意義だったり、自分だけじゃなくてみんなでっていうところが大切だと気付いたのは、『パニックコマーシャル』からです。遅いかもしれませんが。撮影が先に終わっていた映画『思い、思われ、ふり、ふられ』(20年)のときは、まだそれほど意識はできていなかったかもしれないです。

チーム感に関しては、入ってみないと分からないっていうのがすべてなんですよね。イン前に、ちょっとネットで誕生日を調べたりはしますけど(笑)。ここ最近はずっといい人たちに恵まれていて、この反動があったらコワいなぁ、なんて。

『チェリまほ』のときは、町田くんが引っ張ってくれて、その優しいパワーが他の人にも伝播しましたし、今回も、健人君が現場で力強く立っていて、小芝さんも太陽みたいにパーッと光っていて。作品によって、役割だとかバランスも肝かなと思いますね。

僕の場合は、作品を作る上で同じ方向を向けるように、言いたいことがあるときは積極的に伝えたい。でも、一方的にではなく、お互いのことを考えながらというのは、心掛けてます。やっぱり、見ている方向がみんな一緒だと、より作品に深く携われると思うし、終わった後の達成感も全然違うんですよね。今は状況的に無理ですが、打ち上げで2次会、3次会まで行って酔っぱらえるぐらいの仲になれるのが理想です。

これからの『彼女はキレイだった』の撮影も、信頼関係を築きながら取り組んでいきたいですし、その結果、最高のチームになれたらいいなと思っています」

『彼女はキレイだった』
 主人公の宗介(中島健人)と愛(小芝風花)、愛を好きになる編集部員の樋口(赤楚衛二)、宗介に心引かれる愛の親友の梨沙(佐久間由衣)の四角関係を描く。放送中/火曜21時/カンテレ・フジテレビ系

(ライター 内藤悦子)

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